※ネタバレ部分があるかもしれませんあせるご注意ください!

 

昨日、コンクリートユートピアを観てきました映画

 

 

 

 

前情報から苦手そうなジャンルだということが分かっていたので、精神安定のためにLサイズのポップコーンを携えて映画に臨みました。

 

 

 

 

 

 

しんどいけれど、観てよかったと思える映画でした。

 

極々普通の暮らしをしていた人々が、ある日突然大地震に見舞われる。極限の状態に立たされた時に何が起こるのか?

映画のセットや、俳優さんたちの演技が凄くリアルで本当に起きたことを見ているような気持ちになりました。

 

そして、観ている間に何回も「どうすればよかった?」「自分ならどうする?」と考えました。

でも、答えは分からないし、映画でも最後までそれは示されません。


 

映画を観る前は、もっとドロドロした泥沼の人間関係が展開されていくのかなと思っていました。欲にまみれた人間の転落とか、足の引っ張りあいとか…

 

数年前に観た『パラサイト』はまさに苦手な感じがドンピシャで内心呻きながら観ていました笑

 

なので今回もすごく覚悟を決めて観ました。

もちろん人間関係の大変な部分もあったのですが、『パラサイト』のときとは全然違う感覚でした。

何でかなと考えてみて、そもそもストーリーが全く違うし、映画の演出とか要因は色々あるかなと思うのですが、その一つに

登場人物たちの行動の動機の切実さがあったんじゃないかなと思います。

 

ただ、生きることが、大切な人を守ることが、あまりにも難しくて。

登場人物たちの行動は、マズローの欲求5段階説でいうとほとんどが一番下の生理的欲求と安全の欲求が動機になっていると感じました。

 

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だから「生きていたい」という生き物として当たり前の思い、それが元になっているから、弱肉強食の自然界の動物達の活劇を観ているような気持ちになったのかなと思います。

 

同じ種類の動物でも、群れが違えばなわばりを争い、食べ物を奪い合い、時に命を奪い合う。

それは自然界で極々当たり前に行われてきたことで、そこには善や悪という判断基準は適応できないのではないかと思うのです。

 

 

だからこそ、何が正しいとか、誰が正しいとか、これが最善だということがとても難しい。

 

日本は、どこに住んでいても地震の被害を受ける可能性から逃げることができません。

だから、映画で観た「がれきの街」が、いつかくる日本の姿に見えて、その時に自分は一体何を選択しどう生きるのだろうかということを考えされられました。

それから、災害対策、普段から備えが大事だなということも改めて感じました。水、食料、防寒、トイレ…

 

水曜日は映画のサービスデイという理由で昨日観ることになったのですが

奇しくも、昨日は阪神淡路大震災がおきた1月17日でした。その日に神戸の地でこの映画を観たことに不思議な縁を感じました。

 

今年は年の初めに大きな地震があり、波乱の年明けとなりました。

こういった映画が多くの方に観られ、防災・減災のための備えや、今後、災害が起きたときに自分はどうするのかということを考えるきっかけとなればいいなと思いました。