世界2.0はとても面白い本でしたが、その中で僕が特に面白いと思った点を2つ紹介します。
1つ目。
政治にアルゴリズムが適用されるということ。
アルゴリズムは関数のようなもので、ある変数を入れることで解を導くというものです。
Amazonやファッションサイトのオススメなどは、ある関数に対して閲覧者の年齢、性別、購入履歴、閲覧履歴を元にオススメという解を出していると思いますが、それと同じようなことを政治の政策に適用しようというものです。
成田悠輔さんの著書の“22世紀の民主主義”にも政治にアルゴリズムが適用されることについて詳しく説明がされています。
複数のその道に詳しい方が仰っていることなので、突飛な話ではないと思います。
今やアルゴリズムは道案内、買物、SNSのコミュニティや友達紹介まで幅広く適用されており、僕たちは当たり前にそれを受け入れています。
どの程度先の話かは分かりませんが、既にアルゴリズムが日常生活に浸透していることを考えるとそう遠くない未来の話なのかなと感じました。
2つ目。
生態系について。
世界は視空間(ハード)と生態系(ソフト)によって成り立っています。
その生態系をどう作るかについて詳しく説明されています。
生態系と言うとなんだか生物の世界のような気がしますが、組織とかコミュニティと言った言葉で言い換えられるものです。
生態系を作りこむことで、よりよいメタバース空間を構築できるというのが、この生態系についての章が言わんとしているところですが、その内容はメタバースに限らず既存の組織やFacebookの中のコミュニティー、インターネット上の掲示板の中の特定のスレッドにも応用できる内容となっています。
著者の佐藤さんは、この章がこの本の核だと言っておられますが、僕もその通りだと思います。
メタバースの本だと思って読んでいたらメタバース以外のことも学べてとても勉強になりました。
以上、ここまで読んで頂きどうもありがとうございました。
少しでもあなたの参考になったり得ることがあれば嬉しいです。