またしても司馬遼太郎です。


昨年、岡田准一さんが主演の映画が話題になったのも記憶に新しいですね。


話の舞台は幕末。

主人公は新撰組の土方歳三。

今でいう東京の多摩で生まれた主人公とその朋友である近藤勇を中心として話は進みます。


幕末という混沌とした世の中で一旗あげようという二人。

幕府と朝廷の幕府側で戦う二人。

新撰組を立ち上げ、京都で活躍。

しかし官軍(朝廷側、薩摩・長州・土佐)優位となり、徐々に劣勢になって行く新撰組。

減っていく仲間たち。

北海道まで下がって、そこで新たな政府を作ろうとするも。。。

物語の終わりは、函館での決戦という流れで物語は進んでいきます。


多くの戦いがその場で見てきたかのように書かれています。

剣での戦い、銃火器が混じっての戦い、いかに戦うかの作戦勝負。


戦いの描写だけで無く、当時の時勢、土方歳三の恋物語など盛り沢山で楽しめる内容。


しかも、幕末から明治までの流れが頭に入ってくるというお勉強にもなる小説。新撰組目線ではありますが。。


短い本ではないですが、途中で飽きることなく読めます。というか、ページをめくる手が止まりません。

新撰組って聞いたことあるけど。。とか、尊王攘夷ってなんだっけ?とか、幕末から明治維新ってどんな感じだったのかなとか、鳥羽伏見の戦いって実際どんな感じだったんだろう?

という方にお勧めします。

読まなきゃよかったとはならないです。