スペシャルインタビュー HOK | JSDA オフィシャルブログ 「MORe Dance」 Powered by Ameba

スペシャルインタビュー HOK

「常に“自分”というアイデンティティを持ち続けて下さい」


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[プロフィール]HOK (ホーク)
本名、小西北斗。日本生まれのイギリス育ち。中学生の時にダンスに目覚め、その後に渡米し、全米人気オーディション番組「アメリカン・ダンスアイドル(原題:So you think you can dance?)」にてベスト20位のダンサーに選出される。その時に番組内で踊った作品“The Hummingbird and the Flowers”は、米テレビ業界最高の栄誉であるエミー賞を受賞した。 さらに、MTVの人気ストリートダンスバトル番組「America's Best Dance Crew」に“QUEST CREW”というダンスチームで出場し見事優勝。一躍人気を施す。数々のアーティストのバックダンサー、振付師として活躍中。先日、開催されたMTVによるVIDEO MUSIC AWARDSのコレオグラフィー部門にて自身が振り付けしたLMFAO「Party Rock Anthem」がノミネート。レディ・ガガやビヨンセの楽曲と肩を並べるノミネートは快挙でもあった。



【丹野】 お久しぶりです。


【HOK】  お久しぶりです!


【丹野】 HOKとは昔から自分のイベントに出てもらったり、TAKAHIROとチームを組んでいて同じコンテストに出ていたりしたよね!自分ともダンサーとして活動していた時期が一緒だから不思議な感じがするなあ。その当時から天才的なダンサーだと思っていたけど、こういった形でまた出会えるのは嬉しいです。


【HOK】 自分もこういった形でお会いするのは不思議な感じがします!しかも、L.Aで!


【丹野】 今日は色々聞きたいことがたくさんあるのでよろしくお願いします。まず、あらためて聞いたことがなかったけど、ダンスを始めたきっかけを教えてください。


【HOK】 東京に住んでいた頃に『RAVE2001』という番組で、“いとうなおき”というダンサーに衝撃を受けてはじめました。


【丹野】 僕も大好きな番組で、あの番組がきっかけでダンスを始めました。いとうなおきさんは「いとうなおきからあかいけのりあきまで」や「SPECIAL-GUEST」というチームで活動してたよね!
その他の方で今までにどんなアーティストやダンサーに影響を受けましたか?


【HOK】 自分の場合はダンサー、アーティストだけでなく、画家やミュージシャンの方々からもものすごく影響を受けます。ダンサーでしたらRubberLegz,元四次元生命体の公理くん、frantick,madd chaddなど・・・、アーティストならLMFAO, love automatic, oren lavie, melody gardot,・・・、など本当にキリがないですね笑

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【丹野】 QUEST CREWの一員としてアメリカ・世界で活躍しているけど、QUEST CREWで表現しようとしていることや、このチームの最終的な目標について聞かせてください。

【HOK】 今のところ最終的な目標が無いというのが正直なところです。まだまだ僕たちも進化しているし、目標もどんどん大きくなっていってます。ただ一つだけ言える事は、メンバーそれぞれが今までの人生で経験してきたこと全てを利用して表現していきたいということですね。



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【丹野】 日本人が海外でも活躍できるプロダンサーになるためには何が必要だと思いますか?


【HOK】 ダンスの世界だけに限らずどの世界でも一緒だと思いますが、自分の好きな事だけやるのはアマチュア。時として自分の好きでない事も成し遂げるのがプロだと思います。


【丹野】 今のアメリカのストリートダンスがどんな状況にあるのか教えてください。


【HOK】 インターネットの普及により本当に色々と変わってきていると思います。昔は実際に足を運んで行かないとダンスが見れなかったのが、今ではその日のうちにYouTubeにアップされていますからね。また、テレビでのダンス番組の普及により一般人にもダンスの知識が多少広がったと思います。


【丹野】 逆に現在の日本のストリートダンスカルチャーについてどう思われますか?


【HOK】 日本人は昔から凝り性だと思うので、各ジャンルの職人達が集結していると思います。その世界の職人と、その技をどう巧みに使うかを考える振付師が力を合わせればもう怖いものなしだと思います。


【丹野】 今、僕たちはJSDAという日本のストリートダンスを普及するため、ダンサーの社会的地位向上を上げていくための団体をしています。昨年からストリートダンス検定も行って、資格・ライセンスを与えてダンサーの職業支援を行っているのだけど、今後日本のダンスを日本の一般の方々、そして世界へ普及させていくためには、どんなことをしていくべきだと思いますか?


【HOK】やはり日本人は世界には無い、独特な文化を背負っていると思うのでそれを武器として使うのが一番だと思います。資格・ライセンスなどは『なぜこのようなシステムを作ろうと思ったのか』という根本的な精神は忘れてほしくないですが、こういったシステムを作るのはダンス界が活性するので良いと思います!


【丹野】 JSDAの活動について、今後こんなことをやっていったら面白いのでは?というのがあればアドバイスをお願いします。


【HOK】 ダンスをダンスだけとして楽しむのでは無く、他の遊び/交流と混ぜ合わせたりしてもおもしろいのではないでしょうか。


【丹野】 日本では小中学生を中心にダンスがブームになっています。今のダンスを習う子供たちに一番伝えたいことは何ですか?


【HOK】 常に“自分”というアイデンティティを持ち続けて下さい。そして夢を持つのは大変すばらしい事ですが、夢を見るだけで終わらせるのではなく、実際にどのようなステップを踏めば次ぎに行けるかを具体的に考え、成長していって下さい。


【丹野】 今日はどうもありがとう!これからもHOKというソロダンサーとしてQUEST CREWとして応援しています!
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