2月16日にニュー・アルバム『Buzz Communication』をリリースしたAAA。そのリーダーとして、またソロ・アーティストURATA NAOYAとしても活躍する浦田直也さんにインタビュー!!

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「努力も大切だけど、まずはダンスを好きでいることが重要!!」



ー浦田さんがダンスを習い始めたきっかけは?
浦田直也:小さい頃からダンスには興味があったんです。小学校の低学年のときに『ダンス甲子園』が盛り上がっていて、近所のお兄さんがダンスをやっていたのを見てました。中学~高校にかけてはダンス・ミュージックが流行っていたし、僕が特にダンスを好きになったというよりは、その時代に、みんながダンスに興味を持っていたと思います。

ー実際にダンスを習い始めたのは?
浦田直也:アーティストになりたくて、歌を歌う以外に、ダンスも自分の武器のひとつになればいいかなと思って、高校生になってからスクールに通い始めたんです。

ー影響を受けたダンサーっていますか?

浦田直也:“電撃チョモランマ隊”ですね、実際にダンスを習いに行くぐらい好きでした。その後、何年か通ううちに、レッスンの代行の仕事をもらったりしましたし(笑)。僕はダンスも歌もやりたかったし、ショー的なもの全体を考えるのが好きだったんですが、彼らのパフォーマンスはエンタテイメント性があって、ダンスだけではなく、笑いの要素もあったり、衣装も面白いことをやっていたので、すごく魅力的でした。

ー当時、ダンスに興味を持っている人が多かったということですが、友達もみんなダンスを習っていた?

浦田直也:僕みたいにスタジオにダンスを習いにいかない友人でも、外で練習してたりすると、すごく興味を持って、集まってきたりして。ガラス張りのビルの前で自主練してたら、いつのまにか団体になっていたり (笑)。

ーダンスの勉強には、ビデオなどを見るのが一般的ですが、浦田さんがオススメのダンス・ビデオってありますか?

浦田直也:ダンスを始めた頃に衝撃を受けたのが、安室奈美恵さんの「SAY THE WORD」のPV。空港の滑走路で踊っているんですけど、そのころ流行っていたダンスのスタイルとは、ちょっとちがう新しいジャンルの踊りをやっていて、すごく衝撃的でした。もともと安室さんはカッコ良かったし、好きだったんですけど、改めて“この人、すごいな。日本人でここまでできるんだって”。

ーAAAのPVでオススメなのは?
浦田直也:「Heart and Soul」ですね。ショーン•エバリストにわざわざL.Aから来てもらって、“ここは自分たちの表現で、自由にやってほしい”とか“ここの振り付けをつくりたいんだけれど、この歌詞はなんて言ってるの?”って、コミュニケーションしながらつくったものなんです。AAAは楽しく踊ることが多いんですけど、「Heart and Soul」は表情がなくなっちゃうくらい真剣に踊っちゃう! って感じのPVになっているで、ぜひ見てほしいですね。

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ー浦田さんはAAA以外にも、ソロ・アーティストとして活動していますが、ソロとAAAのちがいは?
浦田直也:ソロをやり始めた頃はAAAとのちがいを出そうと考えていましたけど、今はどちらも変わりません。AAAもソロも曲によって見せ方はかわるので。ソロは1人だっていうだけですね。

ー今後両立する上でどうしていきたい?

浦田直也:ソロとしては自分の好きなものをしていきたいし、伝えたいものを伝えていきたい。AAAは、メンバーが多い分、いろんな個性があるから、曲もダンスもいろんなジャンルが出来るので、それら全部でAAAっていうジャンルとしてやっていきたいですね。

ーアーティスト活動以外でやりたいことは?
浦田直也:アーティストってすごく遠い人っていうイメージがあるけどそういう壁を壊せたらいいなと思います。もちろん、遠い存在でなければ憧れは生まれないって言う人もいると思いますが、近くで会えるからこそ、憧れを持ってくれたり、体験したことを説得力をもって教えてあげられるのってアーティスト本人しかいないと思うし。あとは、もっとAAAの中身も知ってもらいたいし、もっともっといろんなことをやっていきたいです。

ー最近は、エイベックス・アーティストアカデミーでスペシャル・ワークショップを行なったり、実際のダンスを指導していますが、人に教え始めたのはいつぐらいから?

浦田直也:本格的に習い始めたのが16歳の頃で、18歳の頃には教えていましたね。教える立場になって思ったのは、当時、思っていたこと/感じていたことって、教えてくれている人には伝わっていたんだろうなっていうこと。実際、自分が教えていると、やる気のある子はそのエネルギーが伝わってくるし、何かを訴えかけてくる子はキラキラしているし。自分が頑張るぞって思っていたときや、逆にすごくやる気のなかったときとか、バレてたんだなって思いました (笑)。

ーどういう子が伸びると思いますか?

浦田直也:ハングリー精神がある子。恥ずかしがり屋な子って、見ていないところでは頑張っているけど、こっちが真剣に何かを教えようと思って集中して見ると、それに気付いてやらなくなっちゃったりするんですよ。そうなるとアドヴァイスできなくなっちゃうし、言ってあげても固まっちゃったりして。そういう子よりも恥ずかしがらずにガンガン来てくれた方がいいですね、教え甲斐もあるし、応援したくなりますから。

ー浦田さんはどんなタイプでした?

浦田直也:ガンガン行くタイプでしたね。いろんな人に教えてもらいたかったし、いろんなものを見てみたかったから。とにかく好きでしたね、音楽を使って身体で表現するっていうことが。誰でもできそうなことだけど、誰でもできることではないし、逆に、誰にもできないことでもない。同じ振り付けを習っても人によって全然ちがって見えたり、50人で踊っても同じ動きに見えたり。

ーこれからダンスを始めようと思った子はまず何をしたらよい?

浦田直也:積極的にスクールなどに習いに行けばいいと思います。今はダンススクールってたくさんあるし、本当に好きだったり、上手くなりたいなと思ったら動き出すべきだと思います。

ーダンスを上手くなるためにはどうしたらよい?

浦田直也:まず、自分のことを好きになるべきだと思います。自分を好きになることと自信を持つことって、すごくダンスに関係があると思っていて。ナルシストになれとは言いませんけど、鏡を見て、“自分、カッコいいな!”と思ったら自分をほめるべきだし、自分のことをよく見て、好きになればいいと思います。気持ちから変わると思いますダンスって。


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ー浦田さんが自分を好きになるため、自信を持つためにやっていることは?

浦田直也:逆に、やる気がないときとか自分に自信が持てないときは、練習もしないし何もやらない。でも、そうしてるとダンスが好きだからやりたくなって勝手にやりだします。やりたくないときにやっても身に付かないし、自分で“今、無理だな、できないな”って思ってるときは身にもならないし、頭にも入らない。

ーダンスとは自分の中でどういうもの?

浦田直也:ありきたりな言い方ですが、当たり前のこと。歩く、寝る、走る、笑う、みたいに当たり前にやることのひとつですね。なかったらとか考えたことがないです。次の振り付けどうしようとか、曲もないときに考えていたり、はじめからダンスありきでしか考えていないですね。努力も大切だれど、まずはダンスを好きでいることが重要だと思います。好きなら、もっと上手くなりたいっていう気持ちも生まれてくるし。JSDAのみんなにもダンスをずっと好きでいてほしいですね。

ーところで、今年から小学校、来年から中学校で、ストリート・ダンスが体育の授業にも取り入られていくそうです。
浦田直也:それをきっかけに新しい何かを作り上げてくれる人が育ってくれるといいですね。今って、ダンスを見たことない人はいないと思うんですよ。でも、実際に触れてみないとダンスの魅力ってわからないだろうし、そういう意味では義務教育で半強制的に触れるっていうのはいいことだと思います。日本から世界へ、ダンスで何かを発信する人がもっといっぱい出てきてほしいですね。

ーJSDAは、世の中に今まで以上にストリート・ダンスを広めていこうと活動していますが、期待することはありますか?

浦田直也:ダンスを見る場をいっぱい増やしてほしい。ダンス・イベントって、見に来ているのはダンスをやっている人間だけだったりするでしょ。それも大事だけど、もっといろんな人の目に触れる場所が増えれば、ストリート・ダンスに対するイメージが変わると思うし、楽しそうだなとかカッコいいなって思う人がもっと増えると思うんです。アメリカなどから発信されるものを吸収するばっかりではなく、もっともっと日本からも発信できるものがあればいいなと思います。




photography:Takashi Shimobaba(DELIGHT ASSOCIATRION)
interview:Yutaka Kurachi

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