詐欺事件特集!②マルチ商法
詐欺事件特集は今回で第2回目になりますが、前回大好評につき継続することになりました。
今回は『マルチ商法』(ここで言うマルチ商法は各種法令に抵触する悪質商法を指します。)をテーマに過去の事例を紹介します。
最近では『マルチ商法』は『ネットワークビジネス』や『ネットワークマーケティング』といわれています。
マルチ商法は、無限連鎖講の防止に関する法律によって禁止されるねずみ講と組織の拡大方法で類似点が多いのですが、ねずみ講が金品配当組織であるのに対して、マルチ商法は商品の販売組織(役務のあっせんも含む)である点で区別されています。
マルチ商法自体は違法ではなく、特定商取引法上の定義においても、特段悪い意味は含められていませんが、マルチ商法は、数段階下からの不労所得的な報酬(コミッション、ボーナス)を勧誘時の誘引材料にしている場合が多く、ダウンと呼ばれる配下の加盟者を継続的に勧誘・加入させ、かつ一定額以上の商品購入を継続して行わなければならないことが現実(表面に現れないノルマとも言われている)で、加盟者が期待する様な安楽な生活ができるほどの報酬を得られる者は、加盟者全体のごくわずかにすぎません。
その為、加盟者によって、虚偽説明・威迫(脅迫)行為などの法律違反を含む勧誘や、購入実績を維持するための過剰な買い込み、その購入資金捻出のための借金など、問題のある活動がなされやすく、国民生活センターや消費者センターでは、マルチ商法を悪質商法であるとして、注意喚起を行っています。
【事例紹介】使っても減らない
電子マネー『円天』
『円天』という名の電子マネーで全国約5万人から1000億円以上の出資金を集めたとされる株式会社エル・アンド・ジー(L&G)。過去最大規模のマルチ商法事件です。
手口としては…
同社に1口100万円の協力金を預けて「あかり会員」になると、3ヶ月ごとに9万円の配当を得られる。また、配当とは別に1年ごとに預けた金額と同額の独自通貨『円天』を受け取ることができる。
『円天』は会員限定のバザーやインターネット上のショップ『円天市場』で商品と交換が可能とされている。
つまり、「年利100%の金利が払われる」と言う事だったが、詐欺の可能性が濃厚であり、2007年10月に出資法違反の疑いで同社は強制捜査を受けた。
同社はこのシステムを広げる為に、高級ホテルで説明会を開催したり、多くの有名歌手による無料コンサートを開催、広告塔として会員集めに利用していた。
しかし、2007年1月頃から資金繰りが悪化、従業員の大半を解雇、配当を現金から『円天』に切り替えたものの、『円天』による配当の支払いも止まるなど企業活動は事実上停止していた。
2007年11月、東京地方裁判所によりエル・アンド・ジーの破産手続きの開始が決定し、負債総額は約880億円となった。
そして、協力金も今や返金不能に…。
【まとめ】
高級ホテルで会員を勧誘して、出資金を募り、出資者に円天マネーなる電子マネーを支給する。また、出資すれば同じ金額の円天がもらえて、元金は減らないらしい。『円天市場』で買い物をすれば「使っても元金は減らない」。
しかし、結果として、会員は配当金も出資元金も返金されていない。
中には出資した保証金が戻ってこないどころか、逆に更なる出資を強要するような書類を突きつけられていた会員がいたことも発覚しています。
解決の参考になります。