担架からベッドにかせられ







搬送先の先生






エコーでお腹の中の様子を見る。






この頃、陣痛は弱くなっていた。







一緒に乗り合わせてくれた

かかりつけの先生と看護婦さんは







よろしくお願いしますと深々頭を下げ






わたしにもう大丈夫!






頑張れ!と言い、帰って行った。






母親とたかと子供たちもけつける。






お母さん見てごらん。と







エコーでお腹の中の様子を先生が見せてくれた。






頭が逆子ではなかった





頭の上にめいっぱい小さな腕を伸ばし






まるで自分が外に出てしまわないように






必死押さえているような格好をしていた。






赤ちゃんも苦しかったんだ…。






よく頑張ったね…。






出産予定日は9月9日だった。






2ヶ月早かった。






あと5分遅かったら






母子共に危なかったと言われた。







このまま、緊急帝王切開になるからね。







と説明され、書類に名前を書き







手術室へ運ばれる。






手術台に寝かされ






大きくて眩しいライトが点く。






只今より開腹手術を開始します。






麻酔で触られている感覚が全くない。






器具の音が鳴り響く







どのくらいの時間だっただろうか。







わたしには手術開始10分くらい






もう赤ちゃん出てきますよー






と言われた。と思う。






はい出てきたよー







赤ちゃんは小さな小さな体







産声をあげた。







が止まらなかった。







赤ちゃんのを見ることもできずに






すぐに保育器の中に入れられ







これから赤ちゃんNICUに移動しますね






と言われた。







えぬあいしいゆう??





それ、なに??






と思っていたら






吐き気に襲われた。






体を固定されているため動けない






酸素マスクをしているため喋れない。






というか、気持ち悪くて声を出せない。






血圧に下がったため






それに気付いた近くに居た看護婦さんが






わたしの顔をき込む。







吐きたいです…と伝え







ここから先の記憶がない。







目を覚ますと病室のベッドの上だった。












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