たかは、あまり帰って来なくなった。
仕事で疲れてお店で寝てた
もしくは、ばあちゃんちで寝てた
これがいつものいいわけ。
今日帰らないとひとこと連絡あればいいのに。
冷蔵庫の中で腐っていくたかの夕飯。
1週間に1度帰って来くるか来ないか。
同居だから仕方ないか。
たかが帰ってくると
長女は忘れちゃったの?って思うほど
怯えたようにたかから逃げた。
同じ空間に居ようとしなかった。
たかは気にしてない様子。
お風呂に子供たちとたかが入った。
お風呂からわたしを呼ぶたかの声。
なんだろうと思い行くと
長女が吐いてしまった。
どうしたんだろう。具合悪いのかな。
すぐに長女をお風呂から上げ、
体をふいて服を着せる。
大丈夫?と聞くと、
もう大丈夫。と答える。
なんかこのとき、わたしは
長女がたかに何かされてるんじゃないか
と疑うようになった。
決定的瞬間を見たとかじゃなく
なんとなく。
ねぇパパ?と長女がたかに話すとき
息があがった感じで、
どこか緊張したようにみえた。
顔もひきつっていた。
絶対これなにかあるな。
そう思った。
たかのことが怖いんだ。