あれよあれよとお葬式の準備が始まる。





当時わたしは25歳





つわりと戦いながら

喪主を務めることになった。





もう、本当にまじで忙しかった。





常に、一度3〜4人に話しかけられているような感覚。





座ってご飯なんて食べてる余裕すらないと思った。





遺影ってなんですか??

ってほどの知能レベル。





頭が追いつかない。





父親側の親族は、妹とその旦那、子供2人。






車で3〜4時間以上かかる場所に住んでいた。






葬儀屋さんで父親の遺体を預かって頂いてたので






妹さんたちはそこで10年ぶり以上の再会だった。






葬儀は3日後。




妹さん家族は一度帰宅し、当日来ることになった。





わたしは少しでも時間を作って






葬儀の当日まで毎日父に会いに行った。






今までの時間が埋まったらいいのに。





もっと生きたかったよね。






父親が母親を殴り母親が泣く





そんな場面を何度も見てきた。





どこか父親は淋しさを感じていた。





それは子供ながらにわたしは気付いていた。






気付いていたのに…。






もうどんなに後悔しても






どんなにいても





どんなにったって






父親には届かない。





おいで!!と広げる





大きな腕の中が大好きだった。





いいこいいこしてくれた





優しい大きな手。





もう今は全部冷たい…。