NASA通信の無線機の話 | 闇から舞い降りた無線通信士の日記

闇から舞い降りた無線通信士の日記

自然や趣味に関したネタを書いてみようと思っています。無線関係・クロダイ釣り・オオクワガタ(休止中)・里山散策・・・など。30年以上誰にも教えていないネタなども気が向けば書いてみます。

 

不要品を整理していたら、これまた懐かしい無線機が出て来た。

 

NASAの無線機の話は他人様に教える事も聞く事も昔から一切無かったし、聞く必要も無いと10代の頃に悟った。私がNASAの無線機についていろいろ話すのは山梨県にあったNASA通信の技術者と山中社長だけでした。

 

もし当時NASA通信と直接ご縁が無かったらハイパワーやり放題のAMテンテン系まっしぐらだったと思いますし、SSBに移行→海外DXオンリーに転向→そのままのスタイルでアマチュア無線に転向と進まなかったと思います。

 

↑これ NASA72GX-Ⅱ  ベーシックなモデル。

 

私が好きなのは↓こちらです

NASA72GX-Ⅱ HR-DX  と  NASA37Mパーソナル

 

普段使っていたのはコチラのみんなと同じ仕様の37Mパーソナル

何がどう違ってどこの何が違うのかは説明しません(笑)

 

NASAパーソナル無線

 

コレを始めた理由は、27MHzの海外DXオフシーズン・Eスポの季節に日本で海外DXをやっている人達とのお遊び・テンテンごっこ で春夏限定で使いました。

 

ちょうど東海エリアを中心とした人達が手探りで不法機を改造して(正確には再調整)28MHz AM に出始めた頃です。

 

オフシーズンに国内のみんなと遊ぶようにと話が出たのですが、合法バンドでコールサインを言ってまでテンテンごっこはやるべきでは無い・不法CBのノリを持ち込むべきでは無い と言う人達と、テンテン語を使わずにアマチュア無線同様に誰でも解りやすい言葉で合法的に遊びましょうという人達に真っ二つに別れ、私はCB機の電波の質の悪さ・CBの真似はしたくなかったので、37Mパーソナルを選びました。

 

私が50MHzを始めたのも37Mパーソナルの経験がキッカケになっています。

 

NASA37Mパーソナル無線について

 

「自衛隊と連絡」「自主防衛隊」「NASAパーソナル無線」「腕章」など昔のラジオライフ・なんちゃらバンド という変な雑誌ネタが拡散し、NASAパーソナル無線をやった事も無い人達・部外者が想像と思い込みの世界で37Mパーソナルを出来ないひがみ?も混ぜてボロクソに適当な事を書いて定着したのは残念です。

 

ウィキペディア・・・修正されたのか?以前よりはよくなったが、部外者がネット等で拾い集めた情報を元にNASAパーソナル無線をやった事の無い人・若しくはあまり相手にされなかった人が修正したと思えます (笑)

 

『↓一部抜粋』

「クラブ側でもリニアアンプの装備を禁止したりと、自主ルールが設けられていたようである。さらに初期においてはメーカーが私製の無線局免許状を発行していたとされる。これらの行為は「国による電波の一元的管理」という原則とは相容れないものであった。 東名高速道路浜松警察所での摘発を契機に裁判が行われたが、無線機を使用していた本人に対し罰金2万円の有罪が確定した。その後メーカーは製造を中止した。

 

と書いてあるが、リニアアンプはクラブが禁止したものではないですし、これを書いた人はNASAパーソナル無線の基本的な事すら解っていない。

加えて自主ルールが設けられていたようである。??・・・部外者もしくは相手にされなかった人が書いたものだと解ります。

 

その後メーカーは製造を中止した。としめてあるが、正しくは『その後メーカーは一部の不良ユーザーに対しては製造・改造・修理の受付等を全て終了した。』が正しい説明ではないだろうか?(笑)  

 

 

「周波数の事は多言しない」・・・雑誌で根も葉もないウソが書かれましたが、そんなの何処にも書いていない。(笑) 他の倶楽部独自のマイルールは知りませんが・・・

 

公開するとネタ集めをしている人達のエサになったり流用・窃盗され引用されてしまう可能性があるのでほとんど伏せています。

 

そもそも一般向けにNASAパーソナル無線 というカテゴリーは存在しませんし、NASA通信と繋がっていないお客さんには全く関係の無い無線です。

 

NASA通信がクラブ単位でのお客様に27MHzのチャンネル不足・CH争いが起きないように周波数を模索し10MHz高い37MHzに決め、開設前にNASA通信の技術者達が出向いてクラブにいろいろな指導してからOKとなれば倶楽部発足・開局となったのです。後から倶楽部に入った新人は倶楽部の会長や役職持ちから指導を受けた後に開局となったはずです。

 

それと合わせて制約が多く実用的とは言えない合法の27MHz CB無線(簡易無線)に変わって外部アンテナが使えホビー等でも実用的に使える新しい簡易無線を作ろうと試みたNASA通信の実験的要素もあった事は知られていないと思います。

 

電波法違反・違法合法は別としてメーカーがお客さん・無線が好きな人達に向けて模索して行動を起こした歴史は凄いと私は思います。

 

誰が勝手に広めたのか解りませんが、27MHzで「リニア接続用がパートⅡ」「NASA72GX-Ⅱはリニア用」なんて山中社長・NASA通信では誰に対してもそんな事を言いませんし、山中社長にリニアアンプの話をすれば「使わないでください」「いけませんね~」「ダメですよ」と言うはずです。

 

ハリケーンもそう。ハイパワー・25W・40W ・・・いろいろ書いている人を見た事がありますが、ファイナルを2つにしたのはハイパワー化が目的ではなく、変調・音に拘って製作した実験的な要素があります。

 

 

NASAパーソナル無線の思い出

 

友人知人以外の不特定の人達とのQSOは楽しい(^^)

 

生粋のアマチュア無線の人達もわずかながらに存在していた。

 

出ている人全員がNASAのお客様。NASAの無線機が好きな人達

 

倶楽部・カラーの垣根が無い。ブラックとブルーが楽しくEスポでQSOをしたり、CH違いでも全国共通CHでは関係無い。

 

Eスポのチャンスは27MHzよりも少ないが、上がってしまえば強力。オープンエリアは狭いが5Wに下げても十分QSO出来る。

 

自分の知っている人達が37Mパーソナルではそれぞれにみんな所属倶楽部が全く違っている。これもまた珍しい。(笑)

 

私はAMの無線をやめてだいぶ経ちましたが、NASAの無線機・特に37Mパーソナルは大好きでした。

 

ネットでみんなに山中社長がいじられ放題ですが、今でも28MHz AM関係の多くの人達が山中社長と繋がっている理由はよく解ります(^^)

 

今後も出番は無いと思いますが捨てずに保管しています(^^)

 

山中社長、昔も今も大好きです。

いつまでもお元気で長生きされて下さいませ(^^)