正直言うと、ショックだった。
 京都支部から トリムが熱を出しているとの話があった。

 京都生の見送りにも行くつもりだったが、

仕事などあり、
間に合いそうになかった・・・。
 そこで、岡山生の出迎えには行こうと思い、岡山駅に
向っていた。そこにきた電話だった・・・。
 ホストファミリーに電話を入れ、急いで向かった。

 京都で元気に過ごしてきたことは聞いていた。
そのまま元気で帰ってきてくれる、と思っていた。
 でも、実際には・・・。
 まあ、日本人でも風邪をひくのだから、
しょうがないは、しょうがないのだが。
 
 岡山生が帰ってくる時間が遅いこともあり、
出迎えにきたのは、僕だけだった。
 改札で待とうかとも思ったが、やっぱりいても
たってもいられなくて、ホームへ行った。

 時間になり、新幹線が着いたが、姿がみえない。
そうして、まわりをみている僕に、手をふる姿が――カーンだった。

「トリムくんが ナツよ!(熱のこと)」
 もう顔が“えらい”と言っていた。
 僕が荷物を持ち、先導した。トリムはフラフラしながら
ついてきてくれた。まさに、後ろをついてくる感じだった。
 カーンは度々“あと少し”と声をかけていた。

 改札まで出ると、トリムの友達も待っていた。
 僕は カーンと友達に一旦預け、トリムの切符を買いにいった。
 行列ができていたりして 少し時間がかかった
  帰ってきた僕に、トリムは軽く頬を緩ませて

「お、遅いな・・・・」と
声を出した。
 いつものように冗談が言えるようになっただけ、僕は安心した。
 岡山に戻って、いつもの岡山の空気、僕を含めた友達の顔をみて、
彼もホッとしたのかもしれない。

 僕は、途中の駅まで一緒に帰った。
 
 とりあえず、ショックだった。
 今回、異地域交換したこと自体にも 自信をなくしてしまいそうになった。
 でも、学校での反応や 留学生たちの顔を思い起こし、
 自分のなかで 反芻した。整理した