私の故郷の播州では、祭りには屋台が出ます。

ところが、摂津の神戸市以東では、まつりには「だんじり」。

 

 

大阪は岸和田のだんじりが有名だけど、この辺りもだんじり文化なのかと

こちらに来てから初めて知った。

文化の違いは大きいな。

播州では祭りは、実りの秋のまつり。

こちらは5月、なんで今の時期にやるのかは知らない。

 

鉦や笛の音が賑やかで、ズリズリゴロゴロと引っ張って行くさまは

道を走り回り、スピード感とスリルがいっぱいの

岸和田のダンジリとは大違いで、ゆったりのんびり。

 

 

若い女の子も男と一緒にだんじりに乗って、

団扇をヒラヒラさせている姿は、女人禁制とは無縁で

時代が変わったと感じるけど、それもいいね。

それでも岸和田ではやっぱり、女はアカンやろな。

朝ドラ「カーネーション」のヒロインの悔しさを思い出す。

 

播州の屋台は、華やかな飾りやしめ縄など、勇壮で華麗で

見るからに豪壮で重量感と力強さがある。

しかし担ぐにはあまりに苛酷すぎて、この先も

女性が乗るのも担ぐのも肉体的にやっぱり無理だろうと思う。

 

こちらに来た当初は、播州の屋台に比べると

あまりにも軟弱で、つまらない・・・と思っていたんだけど

長年 住まっているうちに、見慣れてきたのか、

皆でのんびりとだんじりを引っ張り

ゾロゾロと地域住民がついて回る姿には

一体感が感じられて、年に一度のだんじり祭りもいいねと

思うようになってきた。

 

わが家の前の道を必ず通ってくれるので

その時は、ドアを開けて目の前で見物します。

わが家の玄関先のプランターの前を通ってゆく、だんじり