作家の伊集院静さんがお亡くなりになりました。ご病気とは聞いていましたが、残念です。

 


伊集院静さんと言えば、やっぱりジュリーファンとしては、ジュリー25周年のNHKBS放送「沢田研二スペシャル・美しき時代の偶像 “美しき歳月”」の冒頭で、伊集院さんがジュリーに贈った詞です。私たちはそれからさらに、30年以上経っても、変わらずにジュリーを仰ぎ見ています。

2020年1月のブログより

 

 


沢田研二は一本の樹である。

  女たちは彼を仰ぎ見て

  そして微笑む


  女たちは彼を求め

  その手に一掌の糧を得る。

  女たちは彼を遠くで祈り

  そして風を聴く


女たちは彼のもとに眠り

  そして夢を見る

  女たちは彼を愛し

  そして歳月を見る


  私は

  沢田研二にふたたび

  かがやかしいステージが

  帰ってくることを予言する。

  なぜなら彼は天上の気配を


  その枝先に触れた

  スーパースターという名の

  樹だからである

  ずっと沢田研二を

  仰ぎ、求め、祈り、夢見て

  そして

  愛してきた女たちは


  しあわせである

  なぜならその樹にしか

  天上を触れるような

  見事な時間は


  宿らないからだ。

  ざわめく葉音が、

  私たちの耳の奥に

  今静かに聞こえはじめている


 

『沢田研二にふたたび  かがやかしいステージが  帰ってくることを予言する。』

という箇所に、当時のジュリーの置かれた立場が暗示されていますが、

75歳になっても変わらずステージで輝いています

ジュリーは。