7 共生社会の原理
最終章では、共生社会を実現するための原理が論じられています。共生社会とは、障がいの有無にかかわらず、一人ひとりの尊厳が尊重され、不平等が解消される社会です。
著者は、共生社会の実現には「知識」だけではなく、「態度」「価値観」「関係性」が不可欠であると述べています。障がい理解は、単なる学習ではなく、社会全体の価値観を問い直す営みなのだと改めて感じました。
8 読後のまとめ
本書を読み終えて感じたのは、障がい理解とは「相手の立場に立つこと」ではなく、「相手の立場に立とうとする姿勢を持ち続けること」なのだということです。完全に理解することはできなくても、理解しようとする姿勢こそが、共生社会の第一歩なのだと思います。
また、障がい理解は、障がいのある人のためだけのものではありません。社会の価値観を広げ、誰もが安心して暮らせる社会をつくるための学びでもあります。本書は、その学びの入口として有効な一冊だと感じました。
9 最後に
『新しい障がい理解ハンドブック』は、88ページという小さな本ですが、そこに込められた願いはとても大きいものです。 「障がいの有無にかかわらず、一人ひとりの尊厳が尊重される社会をつくりたい」 著者のこの願いは、読者の心に、確かに届きます。
私自身も、この本を通して、障がい理解を「知識」から「姿勢」へと深めるきっかけを得ました。これからも、私自身も障がい者ですが、障がいのある人を一人の人として尊重し、共に生きる社会を考え続けたいと思います。