4月15日(月)18:15から、8号館2階教室にて、第1回会合を開催しました。

 参加者は、学生11名(オンライン1名含む)、教員4名(オンライン1名含む)でした。教育学部、人間科学部の1年から4年までの学生で、障害のある学生の参加もありました。

 

1 趣旨説明(教員より)

 障害のある学生が複数名在籍しており、支援に携わる学生や関心のある学生がいるが、普段感じていることを共有したり、意見交換したりする場がない。また、大学の障害学生支援の制度が整うのを待っているわけにもいかない。よってこのような有志による研究会を設立し、学生に呼びかけるにいたった。

 

2 参加者の自己紹介

 各自、所属、学年、参加にいたったきっかけ、興味のあることなどを話した。

 

3 大学の障害学生支援の現状(教員より)

 

  • 全国的に、障害学生支援に対応する専門部署や専門委員会、障害学生支援コーディネーターを設ける大学が増えてきている一方、本学ではそうした組織・役職が置かれていないこと。
  • 改正障害者差別解消法が施行され、合理的配慮を適切に実施していくことが求められている。また、合理的配慮は、一部の学生だけのものではなく全ての学生が利用する可能性があるものである。よって、学生に対して、合理的配慮が受けられることについてもっと情報発信をしていくべきこと。
  • 学生支援者をピア・サポーターとして養成し、学生が主体となってノートテイクの技術を身につける研修を行ったり、学内のバリアフリーマップを作成したりしている大学もある。

 

4 学生の学びや支援に関わる体験・意見の共有

 

  • 障害のある学生から、高校までと大学入学後とで、学びの環境が異なり、大学入学後に何に困るかが分かりづらかったことの報告があった。そして、現在、大学からの公的な形での支援とともに、インフォーマルな形で、大学院生によるサポートなども受けていること、並びに、これまでの学生生活で困った具体的経験などの共有がなされた。
  • 障害のある子どもたちの活動を支援する部活動に携わる学生から、構内の建物の多目的トイレに身体障害者が着替えなどに利用できるユニバーサルベッドがないこと、また、新校舎であっても、多目的トイレが特定の階にしかなく不便であること、エレベーターがない建物や、入館までの通路がデコボコでスロープが一切ない建物があること等の問題提起があった。なお、ユニバーサルベッドは部費で購入したとのことであった。
5 今後の活動について
  • 今後も、月1回程度のペースで集まれる機会を設けていく。曜日・時間は、月曜日の放課後とする。
  • 当事者の声を聞いたり、疑問に思うことを持ち寄ったりして、情報を共有できる場にする。
  • もっと知りたいこと、やってみたいことを出し合って、共に学んでいく場所にできるとよい。→ Googleフォームで意見を募る。
6 その他(ハイブリット型会合でのロジャーの活用)

 

 

  • オンライン参加者に教室内の複数の話者の声がよく届くよう、補聴援助システム・ロジャー(Phonak社)のタッチスクリーン・マイクをZoomのマイクとして使用し、それとペアリングしたパスアラウンド・マイク2本を皆で受け渡しながら話してもらうようにしました。
  • オンライン参加者からも、クリアに聞こえるとの反応がありました。