遅い時間に電車で帰る日は
車内ウォッチングを楽しむ。

今週某日は、11時45分ごろ秋葉原から下り電車に乗った。

ラッキーなことにすぐ座れて
ほっと一息。

しばらくすると、
向かいの席の前に立っていた背の高いトレンチコートの男性が
座っている女性に向かって倒れこんだ。
周りのみんなが「え!どうしたの???」と覗き込む。
男性は酔っているのかふらふらして自力で立てない状態になっていた。

そばに立っていた女性2人組が支えて声をかける。
「大丈夫ですか?
とにかくしゃがんでください」
片方の女性が手早くネクタイを緩め
脈をとる。

私(看護婦さん? お医者さん?)

どうも病気ではなさそう。
よかったよかった。


次の駅で、ちょっとダサイ系の不思議なファッションの女子が乗ってきた。
ショルダーバックから音楽プレイヤーを取り出し
イヤフォンを装着しながら私の前に立った。
なにやら小声でブツブツ言っている。

だんだん声が大きくなり言っていることが聞き取れるように。
「えーん、えーーん。
座りたいのに座れないよぉーーーー。
えーーん、えーーーーーーん。
電池がなくて聞こえない(音楽プレイヤー)。
えーん、えーーーん」
と言っている。

私(それは、私に席を譲れと訴えているのか!? (苦笑)

しばらくすると、
「もーーー、頭にきちゃう!(ちょっとキレタ風)
なんであたしがこんなに遅くまで仕事しなきゃいけないのよ。
しかも安い時給で!
明日は休んでやる!
朝電話して「熱が38度8分あるんです」って言おう。
そして、友達のうちに遊びに行くんだ。
だって、やってらんないよ。
あんなひどい使い方する職場。
許せない…」
(延々と独りでしゃべり続ける)

私(この子は役者の卵かなんかで、電車の中で、人に見られながらせりふを言う練習しているのだろうか?
なんだか知らないけど、気晴らしに聞き耳をたてる)

変わった人のそばにいる人の反応を見るのもまた面白い。
知らない人ばかりと油断しているから、性格がもろに出る。

今日も疲れたけど
一日の終わりに、ちょっとおかしな光景を見聞きしながら、穏やかな気持ちでれることに平和を感じた。