今日は14/21/28Mのアンテナのプレテストのため、移動運用に行ってきた。来月頭のFDで実戦テストする前に、まずは根本的に動作するかどうかを確認するためだ。移動隊といっても隊員1人だけの移動である。行き先はCQ誌8月号の付録に載っていた奈良県の定番移動地である御杖村のポイントだ。

この付録に載ったので、競合局がいるかもと思ったが、さすがに雑誌発売の翌日に移動する局もいなかった模様で、パッティングが無かったのが幸いである。

現地にはちょうど12時頃に到着したので、速攻でANTだけ建てて、まずはスタミナ確保をと、夏期移動の定番である七輪焼肉をスタート。今日はちょっと高級な和牛を焼いたので、脂肪部分がとろけてさすがに上手い。ビールも進んだため酔っぱらいとなり、肉を平らげた後は必然的に、冷房の効いた車内で昼寝時間と相成った。

気持ちよ~く昼寝した後、いよいよANTのテストを行った。このANTは元々4エレだが、部品をいいと取りしてラジエーター部分の2エレを再現したものだ。まずは取説の寸法どおりに組んで見たところ、3バンドともローエッジ近くでSWRが1.0~1.1となり、トラップが4個とも生きていたことが確認できた。

その後は、共振点をバンドセンターに移動すべくキャパシティハットを調整した。なんだかんだで、炎天下の元、10回以上ポールを伸縮させたのでヘトヘトだ。さらに今日は軍手を忘れたため、ポールのリングを締める際、だんだんと手が痛くなり、苦痛になっていった。

結局、このANTは短縮率が大きいため、ハンド全域をSWR1.5以下に調整するのは無理で、CWかSSBのどちらかを優先せざるを得ないことが解り、コンテストも含めて考えても、移動でSSBに出ることは今後もあまり無いだろうと判断し、CWバンド全域が最良になるように調整した。


納得いく調整ができたときには、もう1630jになっており、ヘトヘト+汗ガンガンで運用よりまずは温泉だということで、調整電波を発射しただけで1Qも行わず、ANTを全部撤収して車で5分のお亀の湯(YU3053)に直行した。この温泉は、非常に珍しい「加水加温無しの源泉掛け流し」で、ぬめりのある泉質も重なって、当方の最もお気に入りの温泉の1つだ。加水加温無しのため、季節によって湯温が変わるが、今日はちょうど良かった。

小一時間温泉でゆっくりした後は、もう運用する気も起こらず、併設された食堂で夕飯を食い、キャリーを聞きながら帰途についた。

というわけで、今日は移動運用に行ってアンテナも建て、トラブルも一切ないのに、1Qもせずに帰ってくると言う軟弱移動だった。とはいえ、空気のきれいな高原で上手い肉を食い、アンテナも完全に調整でき、最後はお気に入りの温泉に浸かって充実した1日であった。