9/16(日)は、0630jの目覚ましで起きる。隣に停めていたUGA局はすでに起きていた模様。洗顔し朝飯を食って寝床を片付け、07jにRSを出発する。今日はマニア垂涎R418最凶区間への突入だ。心が躍る。途中のコンビニで飲料を少々仕入れて、19008G町に向かって突っ走る。

しかしここで痛恨のルートミス。R418は19008A町内でR41との重複区間を北に向かい、コの字型に回って南に折り返すルートをとるが、ナビ様が少し手前のルートに誘導したため、つられて、町道でショートカットしてしまった。従って、19008A町内の約3kmはR418をトレースできなかった。戻って走り直すという選択肢も当然あるが、1人ではないので、スカッとあきらめて、後日、能郷-黒津間の災害復旧工事が終了し、「落ちたら死ぬ」区間が開通した際に、もう一度来ようと思った。

まもなく19008G町に入り、人道の丘公園のトンネルを出たところを右折してR418旧道に突入。一気に道が細くなる。まだ最凶区間ではないが、酷道の始まりである。ただし、道幅は1.5車線ほどあって路面の舗装も問題なく、対向車が来ないので、問題なく走行できる。隣は丸山ダムのダム湖なっているが、湖面までは20m位の高さがありそうだ。するといきなり、前方から自転車が走ってきて離合する。スポーツタイプの自転車で、早朝サイクリングを楽しんでいたようだ。

程なくして湯谷橋を渡り、有名な国道否定標識のある県道分岐地点に達した。ここを右折したところからが、R418最凶区間である。通行止めの看板はあるが、通ってくださいと言わんばかりに道路はオープンしている。事前のネット調査によると、今年8月にはここから町道分岐地点までは走行できたという情報があったので、(悪路の長距離バックの心配はせず)、安心して突入する。


湯谷橋直前の418おにぎり

湯谷橋を渡りきった県道分岐地点ある有名看板。「国道否定標識」

通行止め看板。道路脇に建てていてはあまり意味がない。

路面はすぐに悪路となり、頭の上から木々が迫ってきてキャリアに取り付けてある可倒式竿受けが、樹木にあたるようになった、まずは車から降りて竿受けをたたみ、車の屋根に取り付けていた800MHzネット接続用の外部アンテナも収納した。それでも上部の樹木は天井にあたりまくり、愛車は相当な線傷を負ったと思われる。さすがに車幅1.8m制限の道路だけあって、道幅に余裕が無くスピードが出せないので、時速10kmくらいで進む。


通行止め看板第二弾。左右にある。

ただ幸いなことに、路肩の草は一応刈り取ってあるようで、車幅は確保されており、両サイドの草木がボディにたるということはほとんど無かった。路面は時々簡易舗装のような所もあるが、基本的にはダートである。落石についても一応除去してあると見え、車から降りて落石をどかさないと通れなかったケースは1回しか無かった。


R418最凶区間を進む。

しばらく進むと、目の前に二股トンネルが現れた。酷道に似合わずしっかりと作られたトンネルで、落盤等の不安は一切無く突入。もちろん照明はなく、さらに途中でカーブしているので、不気味ではあったが問題なく通過した。ここまで、何処かに運用できる路肩はないかと探しながら走ってきたが、辛うじて離合可能なところがある程度で、四駆2台を余裕で停められる路肩は全くなかった。


森の中にある感じの二股トンネル。

二股トンネルを通過してしばらく走ると、ここで運用してくださいと言わんばかりの、下草が刈り取られた空き地があった。これより奥にこれ以上の所は無いだろうと考えて、ここでの運用を即決した。北側は山でNGだが東-南-西はなんとか飛んでいきそうである。もちろん峡谷のため、SATをやるには最低でも仰角50度くらい必要だが、HFなら何とか飛ぶだろうと判断して、竿受けを建て直し、差を伸ばしてANTのセットアップを完了した。


絶好の空き地を発見。写真の右手前がR418。

別角度から。

空き地にあった国土交通省のお願い看板。

UGA局から、AU回線は辛うじて繋がっているという情報をもらい、ネット接続を試みたところ、こんな僻地でもネットが繋がった。これでなんら障害なく「酷道で運用」がスタートできる。かくして0824jに7CでCQを送出。すぐにCLC局から応答がある。ちなみに、CLC局は、今回の遠征で運用した全14拠点においてQSOいただいた唯一の局である。


「酷道で運用」をスタート。

すぐにパイルが立ち上がる。初めの20分で48Qと調子がよい。0852jに67Qで7Cが途切れたので10Cにスイッチ。しかし10Mはほぼ死んでおり、辛うじて正規オープンしていた6エリア3局と、後はScでOVG、KQJ両局とできただけに留まった。ここで7Rにスイッチ。JTN局を筆頭に7分10局で終わる。7Mのオープン具合からすると、粘ればもう少しはできると思うが、時間がないので10RにQSY UP。しかし10Mは死亡中につきIRH、MGUの2局で終わる。もう一度10Cにスイッチするが4Qで枯れる。念のために14CでCQを出したところ、OVG局から呼んでもらい辛うじて1Qだけ確保。18Cはゼロキウで終わる。

ここで終了しようかとも思ったが、合計89Qと歯切れの悪い数字なので、最後にもう一度だけ7Cに出て11Q行い、ジャスト100Qになったところで打ち止めとした。わずか64分間の運用だったが、思い出に残る運用となった。この場所は新丸山ダム完成後にダム湖に沈むと思われるため、もう2度とこの辺りからの運用は望めないかも知れない。よって、この100Qに対してのみ、運用場所写真入りのスペシャルQSLカード(冒頭の画像を予定)を発行する予定である。