
体調は最悪で頭痛がやまなかったが、頭痛薬でごまかし、JIDX-CWで初めての1人M/Sに挑戦してみた。コンディションはもひとつで、10mならびにLBがパっとせず、2kQを自己目標としていたが、結果は上記のとおり1700Qに留まった。
その1人M/Sだが、当初はR(run)局でrunningしながら、runningを止めることなくM(Mult)局でニューマルチをすいすいとgetして行けるため、非常にexcitingだった。2台のキーボードの操作に多少とまどったが、受信の方は、SO2R運用で右耳と左耳で別々の信号を聞いているため、まあまあスムーズに始められた。
時にはR局でカスカスの局に呼ばれコピーに苦労しているときに、M局側で呼んだ応答が「JH3CTQ」と返ってきたりして、さすがに焦ったことも何度かあったが、まあこれも楽しみのうちと考えて、どんどん進めた。当然ながら、2波同時発射できるメリットは大きく、おそらくSO2Rよりもハイスピードでスコアが増えていった。
しかし楽しかったのは初めの10時間くらいで、その後の20時間は、M局側はニューマルチしか呼べないことと、10分ルールが足かせとなって、「こんなハズでは」という感じだった。SO2Rの様に2nd radio側で未交信局をどんどん呼べないからである。M局のワッチで見つけた局が未交信局でも、ニューマルチでないと見送るしか無かった。
特に最後の10時間は、ニューマルチを自力発見できることはほとんどなく、そのうちにワッチするのもイヤになり(アホらしくなり)、たまにパケットに上がるニューマルチを取りに行くことくらいしか、M局の使い道が無くなってしまった。
おそらく、CQWWDXの様に、どんどんニューマルチを呼びに行ける様なtestなら、SOABよりM/Sの方が高得点を獲得できるとは思うが、JIDXだと、相手がCQを出しているマルチはほぼ全部できてしまうので、1st radioがCQ連発になる後半、2nd radioで未交信局を呼ぶことのできるSOABの方がM/Sより高得点を獲得できるのは間違いないと思う。
さらにクラスターに上がったマルチを呼ぶ際でも、SOAB(JIDXはクラスター使用可)ならバンドチェンジを繰り返してどんどん呼んでいけるが、M/Sの場合は10分ルールがあるので、10分間は他バンドのニューマルチが呼べない。Win-testの10分タイマーがどれだけじれったく感じたことか。
とくに、TEST終了3分前の1257zに80mのニューマルチで呼んだ9M6YBGに160mへのQSYを依頼された時、M局はバンドチェンジしたばかりだし、R局も1250z頃に40mに最後のQSYをしたため10分タイマーがまだ「QSY OK」になっていなかったので、断らざるを得なかったのが痛かった。
もしSOAB参戦だったら即QSYして、4点と2つのマルチ(9M6 z28)を同時ゲットできた可能性が高かっただけに悔やまれた。「NO ANT」と打てばウソになるし、「今日はM/Sエントリーなので10分ルールで今はQSYできない」などちんたら打つわけにも行かず(それより英文が即思いつかない)、不本意にも「SRI SRI」と返すしかなかった。
従って、結論を言うと、JIDXの場合、たとえ複数人でopしてもM/SではSOABのスコアを超えることは不可能に近い。しかし逆に言うと10分ルールの様なレギュレーションがあるので、それはそれでおもしろいし、JIDXならでは、1人M/Sでも複数人M/Sにある程度対抗できると思う。
しかしなんと言ってもM/Sは、スタートから何時間かは、同時送信ですいすい行けるのが楽しい。SSBではさすがに1人M/Sは難しいが、(ボイスメモリーでコールしたとしても、ミスコピーされた際などにしゃべらないといけないので、自声で2波同時に送信することは不可能)、CWなら行けることが分かったので、また機会があればまたチャレンジしてみようと思った。
参戦記ならびに今後の課題については後日書きます。