A級作家とB級作家 | メシアのモノローグ~集え!ワールド・ルネッサンスの光の使徒たち~

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混迷をくり返す世界を救うべく、ひとりでも多くの日本人が現代に生を受けた意味に気づかなければなりません。世界を救うのはあなたの覚醒にかかっているのです……。

 高野和明・荻原浩・岡嶋二人━━彼らの文章と……

 

 
 西村京太郎・夢枕漠・志茂田景樹━━彼らの文章を読み比べてみてください。『本当に同じプロの作家なの!?』と激しい疑念に駆られるはずです。

 

 
 また、島田荘司・京極夏彦・清涼院流水━━彼らの作品のストーリーと……

 

 
 北方謙三・椎名誠・神永学━━彼らの作品のストーリーを読み比べてみてください。やはり『本当に同じプロの作家なの!?』と激しい疑念に駆られるはずです。

 

 
 私は前者の作家たちを【ハイレベル作家】と呼び、後者の作家たちを【ローレベル作家】と呼んでいます。

 

 
 ハイレベル作家たちの文章はリズム、テンポ、読点の打ち方、改行のしかたなどが細緻に計算され、ストーリーも高度で内容も深いです。

 

 
 一方、ローレベル作家たちの文章には細緻な計算などなく、ストーリーも単純で内容も浅いです。

  

 
 それだというのに、なぜローレベル作家たちは人気プロ作家として食っていけているのでしょうか?理由は稚拙な文章でも、単純で浅い内容でも、満足できてしまう頭の悪い読者が大勢いるからです。ローレベル作家たちはそうした人たちに支えられているのです。

 

 
 頭の悪い読書家たちの娯楽のためにも、ローレベル作家たちの小説は必要だとは思います。しかし、今のままでは、ハイレベル作家たちがあまりにかわいそうだと思います。せっかく細緻に計算した文章で、せっかく高度で重厚なストーリーの小説を書き続けているというのに、売り上げ・人気・評価においてローレベル作家たちを大きく凌いでいるわけではないからです。

 

 
 この世の中、頭の悪い人間より頭のいい人間のほうが少数派です。ハイレベル作家たちは少数派の頭のいい読書家たちに評価されてはいるものの、明らかに作品の質が下のローレベル作家たちのほうが人気だったりするケースもあるので、やりきれない気持ちでいっぱいだと思います。

 

 
 そこで提案したいことがあります。同じプロ作家でもA級作家、B級作家というふうにランクを分ければいいのです。そうすれば、たとえ自分より明らかにレベルが下の作家のほうが人気だったとしても、『A級作家の私とはちがい、あいつはB級作家だからいいか』といった感じで納得できると思います。

 

 

 

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