メシアの読書感想 宮本輝【春の夢】 | メシアのモノローグ~集え!ワールド・ルネッサンスの光の使徒たち~
- 春の夢 (文春文庫)/宮本 輝
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- 芥川賞作家・宮本輝━━以前から名前だけは知っていて、ずっといつか読みたいと思い続けていた作家のひとりでした。
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宮本輝をはじめて知ったのはネスカフェ(?)かなにかのコーヒーのテレビCMでした。【宮本輝は知っている】というナレーションのやつです。ご存知の方も多いかと思います。
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しかし、そのCMをネタに【宮本輝は知っている?宮本輝を知らねーよ】というギャグが生まれることになりました。そこから宮本輝という人物に興味を抱くようになったのです。
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それではじめて読んだ宮本作品がこの【春の夢】だったのですが、あまりのつまらなさにまさかの26ページで投了。
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文章の美しさ、描写の巧みさは認めざるをえません。しかし、ストーリーが……。
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主人公の大学生の男がアパートを借りる……恋人と初体験を済ます……部屋にいたトカゲを殺す……こんなどうでもいいようなことをダラダラと26ページにわたって書かれ、続きが気になる要素が見当たらないので投了することにしました。
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純文学は基本的に起伏のないフラット小説であることはわかっているのですが、三田誠広の【いちご同盟】という歴史的傑作をひとつの基準に考えるようになっているので、続きがまったく気にならない【春の夢】を読むのは時間の無駄と判断しました。
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高名な大作家・宮本輝━━たいへん残念ですが、2度とこの方の小説を読むことはないでしょう。
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6段階評価(論外←いまいち←普通→いい→すごくいい→神)
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ストーリー━━論外
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人物描写━━いい
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心理描写━━普通
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風景描写━━すごくいい
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読みやすさ━━すごくいい
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構成力━━論外
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満足感━━論外
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