メシアの読書感想 北方謙三【水滸伝1 曙光の章】 | メシアのモノローグ~集え!ワールド・ルネッサンスの光の使徒たち~

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水滸伝 1 曙光の章 (集英社文庫 き 3-44)/北方 謙三
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 司馬遼太郎賞受賞作の大ヒットシリーズ━━らしいのですが、たいへん残念な作品です。
 
 
 登場人物が薄い、セリフが機械的、誰がなんのセリフを話しているのかがわかりづらいなど、残念な点をあげ出したらきりがありませんが、私が1番残念に感じた最大のポイントをあげて終わりにしたいと思います。
 
 
 残念に感じた最大のポイント━━それこそずばり、シリーズ第1巻にもかかわらず、【水滸伝】の舞台の説明と、主役級の登場人物たちの置かれている状況の説明が抜け落ちているところです。
 
 
 たとえるなら、あなたが野球のやの字も知らない人間だったとして、野球とはどういうスポーツなのかの説明や、主人公である長嶋と王がどういう立場の人間なのかの説明が一切ない小説を読むようなものです。
 
 
 私は本作の第1章を『これ、第1巻なんだよねぇ?第2巻でも第10巻でもないんだよねぇ?』と思いながら読みました。
 
 
 ひょっとすると第2章から説明があるかもと思い、つまらない第1章をなんとか読み終えたのですが、第2章にもそれらしい説明はありませんでした。
 
 
 そもそも、たとえ説明があったとしても、とても楽しく読めそうなレベルの作品ではありませんが……。
 
 
 第19巻まであるらしいですが、感動しながら読破できた人をある意味羨ましく感じます。 
 
 
6段階評価(論外←いまいち←普通→いい→すごくいい→神)
 
 ストーリー━━いまいち
 
 人物描写━━論外
 
 心理描写━━いまいち
 
 風景描写━━普通
 
 読みやすさ━━いまいち
 
 構成力━━普通
 
 満足感━━論外
 
 
 
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