メシアの読書感想 佐藤多佳子【黄色い目の魚】 | メシアのモノローグ~集え!ワールド・ルネッサンスの光の使徒たち~

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混迷をくり返す世界を救うべく、ひとりでも多くの日本人が現代に生を受けた意味に気づかなければなりません。世界を救うのはあなたの覚醒にかかっているのです……。

黄色い目の魚 (新潮文庫)/佐藤 多佳子
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 感動する青春小説として有名な作品なので期待して読んだのですが、『……で?』という感じの残念な内容でした。
 
 
 短編連作系で、ふたりの主人公の一人称パートが交互に続きます。第2話の途中まで読んであまりのつまらなさに読むのをやめようとしたのですが、アマゾンの評価をのぞいてみると☆ふたつ以下の人ががわずか5人で、☆5つの人がなんと60人!
 
 
 というわけで、『そんな高評価な作品ならもう少し読んでみるか』と再び読みはじめたのですが、結局最後まで読むことはできませんでした。
 
 
 登場人物ひとりひとりがいきいきと描き分けられているのはわかります。しかし、それだけの作品でした。これといった事件もドラマもなにも起きることはなく、子供たちの他愛のない日常が延々と続くだけの退屈極まりない内容です。
 
 
 難しい言葉がない文章なのでスラスラッと200ページほどまで読めましたが、これ以上読むのは時間の無駄と判断し、あとを投げました。
 
 
 ちなみに、この【黄色い目の魚】に落胆したため、噂に聞く作品である【一瞬の風になれ】も読む気になれません……。
 
 
6段階評価(論外←いまいち←普通→いい→すごくいい→神)
 
 ストーリー━━普通
 
 人物描写━━普通
 
 心理描写━━いい
 
 風景描写━━いい
 
 読みやすさ━━いい
 
 構成力━━いまいち
 
 満足感━━論外
 
 
 
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