メシアの読書感想 時雨沢恵一【キノの旅】 | メシアのモノローグ~集え!ワールド・ルネッサンスの光の使徒たち~

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混迷をくり返す世界を救うべく、ひとりでも多くの日本人が現代に生を受けた意味に気づかなければなりません。世界を救うのはあなたの覚醒にかかっているのです……。

キノの旅 (18) the Beautiful World (電撃文庫)/時雨沢 恵一
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 ヤフー知恵袋内では絶賛の声しか聞かないこの作品。もはや【おもしろいライトノベルの代名詞】のようなイメージすらある超有名作です。ゆえにたいへん期待して読んだのですが、完全に拍子抜けの内容でした。
 
 
 まず、【キノの旅】とはどういう小説なのか?短編連作形式で、主人公のキノが様々な問題を抱える国を訪れるというお話です。
 
 
 しかし、ただ訪れるだけで、キノが偉大な活躍をして国を危機から救うわけではありません。ようやく第4話で主人公らしい派手な活躍を見せるのですが、そこで読むのをやめることにしました。
 
 
 とにかく、キノの性格、価値観、人間性などがまったく描かれていず、感情移入というものができません。また、キノが旅を続ける理由についての説明も抜け落ちています。
 
 
 主人公に感情移入できない、旅を続ける理由がわからない━━こんな小説を楽しめというほうが無理な相談でしょう。
 
 
 さらに国が抱える問題というのも、平和だった国が独裁国家になったとかありきたりなものばかり。また、銃についての長い描写も、完全にひとりよがりな描写で意味がさっぱりわかりません。
 
 
 こんなレベルの低い作品が、なぜ【おもしろいライトノベルの代名詞】のように絶賛されているのか?謎はただただ深まるばかりです……。
 
 
6段階評価(論外←いまいち←普通→いい→すごくいい→神)
 
 ストーリー━━いまいち
 
 人物描写━━いまいち
 
 心理描写━━論外
 
 風景描写━━普通
 
 読みやすさ━━普通
 
 構成力━━普通
 
 満足感━━論外
 
 
 
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