メシアの読書感想 乾くるみ【イニシエーション・ラブ】 | メシアのモノローグ~集え!ワールド・ルネッサンスの光の使徒たち~
- イニシエーション・ラブ (文春文庫)/乾 くるみ
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- 175万部突破、映画化、【ラスト2行ですべてがひっくり返る】━━これだけ読書欲をかきたてられる言葉を並べられては読まないわけにはいかないだろうと読んだのですが、評価がまっぷたつに分かれる作品です。
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- 読めばわかることなのですが、あらすじにミステリーと書かれているにもかかわらず、殺人事件が起きるでもなく行方不明者が出るでもなく、平凡な青年の平凡な日常が延々と続きます。おもしろくもなんともないです。
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- しかし、ラスト2行にものすごいオチがあるらしいので我慢して読み続け、ついに最後のページにたどり着きました。
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- 私はラスト2行に目が行かないように、最後のページを左手で隠しながら興奮をおさえて読み進めました。そしてラストの2行を読み終えた私は『は?』と凍りついてしまいました……。
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- ネタバレになるので、まだ読んでいない人はここから先は読まないでください。
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- 【イニシエーション・ラブ】というのはサイドAの鈴木とサイドBの鈴木は別人であり、鈴木に二股をかけられてかわいそうなヒロインと思われていたマユこそが、実はとっくのとうに二股をかけていたというオチなのです。しかし、それを理解できても、『で、それでなんなの?』という感想しかないです。
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- 私は清涼院流水の【コズミック】や道尾秀介の【向日葵の咲かない夏】級のオチを覚悟していたのですが、私の期待は爽快なまでに裏切られました。
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- 6段階段評価(論外←いまいち←普通→いい→すごくいい→神)
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- ストーリー━━論外
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- 人物描写━━普通
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- 心理描写━━いい
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- 風景描写━━普通
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- 読みやすさ━━普通
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- 構成力━━論外
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- 満足感━━論外
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