小説の種類は純文学と大衆文学に大別されます。ジャンルで分けると、さらに細かく分類されていきます。
ちなみに私は読んだ小説を評価する際、次の4種類に分けて考えます。
おもしろい小説
すごい小説
すぐれた小説
感動する小説
━━この4種類です。
1つ目・おもしろい小説━━そのままずばり、『あー、おもしろかった。有意義な時間を過ごせたな』といった小説です。(モンゴメリーの【赤毛のアン】、田中芳樹の【創竜伝】など)
2つ目・すごい小説━━大胆な設定に圧倒された、強烈な衝撃でトラウマになった、といった小説です。(貴志祐介の【新世界より】、高野和明の【13階段】など)
3つ目・すぐれた小説━━ちょっと難しいけどためになった、勉強になった、といった小説です。(三島由紀夫の【金閣寺】、又吉直樹の【火花】など)
4つ目・感動する小説━━おもしろい小説同様、そのままずばり胸を打たれて感動する小説です。(ダニエル・キイスの【アルジャーノンに花束を】、山田悠介の【スイッチを押すとき】など)
良かった小説をただ単に【おもしろい小説】の一言で片付けてしまう人が多いように思います。しかし、一口におもしろいといっても、様々な形があると思います。
そこで読んだ小説が前述の4種類のうちのどれに当てはまるかを考えてみましょう。それでもしも【すごい小説】に該当するなら『この作家はすごい発想力の持ち主だな』と評価し、人に『なにかあっと驚くようなおもしろい小説ない?』と訊かれたら、その小説を紹介するといいでしょう。