私は頭の悪い人間がきらいです。本当にきらいです。しかし、私のいう【頭の悪い人間】の定義というのはちょっと複雑です。
♦自分の頭の悪さを自覚できていない人間
♦自分の頭の悪さを認めようとしない人間
これが私のきらう【頭の悪い人間】です。
一方、頭は悪くても、それを自覚できている人や認めている人はきらいではありません。
たとえば、先日放送されたフジテレビの深夜番組【僕らの考える夜】。討論のテーマが不倫で、ゲストの山路徹さんが話を終えたあとのことです。司会のさっしーがこういったのです。
「……山路さんのいったこと、私にはよくわからなかったんですけど、それでもなんか説得されてしまうというか……」
山路さんは別に難しいことは一言もいっていなかったのですが、さっしーには山路さんの言葉はちんぷんかんぷんだったようです。
しかし、そんな自分をさっしーは自覚できているのです。よってさっしーは【頭の悪さを自覚できる頭の良さ】を持った人だといえるのです。私はこういう人はきらいではありません。