先日、俳優の萩原流行さんが交通事故で亡くなられました。
私の萩原さんの思い出といえば、なんといってもフジテレビのドラマ【教師びんびん物語】です。小学生のとき欠かさず見ていました。
たしか教師びんびんはシリーズで1と2が放送され、主演のトシちゃんと野村宏伸さんは同じ役なのですが、萩原さんは同じ教師役でも1と2はまったくの別人役で、1のほうが無頼っぽい教師役で2のほうが冷静沈着な教師役だったと記憶しています。
そして1のほうの萩原さん演じる教師のセリフに、いまだに覚えているものがあるのです。
萩原さん演じる教師は、愛を説き続けるトシちゃん演じる徳川龍之介をハナで笑い続けます。『フン、愛なんてもんはないんだよ!』と。それには深い理由があるのです。
たしか1の最終回だったか、学校の体育館でふたりきりで対峙する徳川龍之介と萩原さん演じる教師。そのとき、萩原さん演じる教師がみずからの過去を語るのです。
「オレ、孤児だったんだ。寺で暮らしてて。周りのみんなはジュースを飲んでいたけど、オレだけ砂糖水を飲んでいたな。……中学卒業後の進路のとき、オレは高校に行きたかったんだけど、寺の住職が『うちにはそんな金はない!』と大反対。担任の先生と大喧嘩になった。そのあとどうなったか?なんとその先生が学費からなにまで出してくれて、オレを高校に行かせてくれたんだよ。それから20年後くらいのあるとき、道端でその先生を見かけたんだ。で、その先生、ホームレスになってたんだ。オレがおごってあげた酒をオレに気づかず飲んでいたな。これでわかったか?そんな愛の塊のような先生でも、そこまで落ちぶれてしまうものなんだ。この世に愛なんてものはないんだ!」
細かいところはまちがっていると思いますが、だいたいこんな感じのセリフでした。
そんな萩原さんは【笑っていいとも!】のテレフォンショッキングに出た際、睡眠薬で眠っているという話をしていました。するとタモリさんが『顔が般若の面に似てるからかな?』といったのを覚えています。
