ソチ五輪が開幕したのも束の間、全世界に衝撃が走ることになりました。
“現代のベートーベン”と呼ばれ、世界的に称賛された全聾の作曲家・佐村河内守の作品が、別人のゴーストライターが作ったものだったらしいのです。
つまり、全世界は、18年間もの間、なんの才能もない人間にだまされ続けていたというわけです。
が、佐村河内守の外道ぶりはこれだけで終わりではないのです。なんということか、耳が聞こえないという話までも大嘘だったらしいのです!
私はちょっとやそっとのことでは度肝を抜かれない人間なのですが、耳が聞こえないという話までも嘘だったというのにはさすがに度肝を抜かれました。きっと“耳が聞こえない作曲家”を装ったほうが、悲劇のヒーローとして脚光を浴びやすいという魂胆だったのでしょう。
さらにです。4歳でピアノやヴァイオリンをはじめ、10歳で作曲をはじめ、音大には通わず独学で作曲能力を身に付けたという経歴までも嘘みたいなのです。大嘘のトリプルパンチをもらってしまいました。ここまできたらあきれを通り越して笑うしかないです(笑)
それにしてもまだ実感が湧きません。金スマの特集で佐村河内守を知ったのですが、再現ドラマがあまりに感動的だったので、『あの佐村河内守がこんな世紀の大嘘つきだったなんて……』とショックが消えません。
そういえば金スマで佐村河内守は、目の不自由な子供たちの通う学校に行き、そこの子供たちと親しくしたりしていました。あの姿もすべて偽善の仮面だったみたいです。
人間とは名声のためにここまで人をだまし、あざむき、影で笑うことができるものなのか?ある意味、人間の無限の可能性を再確認した事件でした。