意外と根性論タイプだった原監督 | メシアのモノローグ~集え!ワールド・ルネッサンスの光の使徒たち~

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                 原辰徳

 

 

 日本代表をWBC優勝に、巨人を幾度も日本一に導いた押しも押されぬ名将の原監督。

 

 
 彼が監督デビューをしたのは2002年のことで、当時の巨人は故障者続出で危機的な状況にあった。それを原監督は━━

 

 
 河原のストッパー起用

 
 二岡の3番起用

 
 大胆な若手起用

 
 代打・桑田

 

 
 ━━などなど、斬新で革新的な采配の数々で見事優勝に導いた。

 

 
 それらの采配を目にしていた私は原監督のことをてっきり“超理論派タイプ”の人だとばかり思っていたのだ。しかし原監督の細かい発言の数々をチェックすると、意外にも根性論タイプの人らしいことがわかってきた。

 

 
 まずは対阪神戦。伊良部に対して原監督は鈴木尚広を代打に送り、鈴木尚広は見事に期待に応えてホームランを打つことができた。

 

 
 ところで、原監督は鈴木にどのようなことをいいながら代打に送り込んだのか?鈴木はパワーヒッターではない上に、相手は格上の大投手・伊良部。まさか『ホームランを狙え』とアドバイスしたとは思えない。

 

 
 それで原監督が鈴木になんとアドバイスしたのかというと、たった一言━━

 

 
 『思いきっていけ』

 

 
 ━━これだけだったらしいのだ。

 

 
 また、解説者時代のこと。横浜の石井琢朗が巨人の勝利を土壇場で阻止するヒットを放ったときのことである。原監督はこういったのだ。

 

 
 「石井の執念みたいなものが勝ったように思いますね」

 

 
 また、15点くらいの大量得点で大勝利をした際、原監督はインタヴューにこう答えた。

 

 
 「いや~、昨日はなんだったんでしょうかね?」

 

 
 実は前日の試合、巨人は完封負けをきっしていたのだ。そのため『昨日はなんだったんでしょうかね?』とユーモラスな返答をしたということなのだ。

 

 
 が、しかし、である。なぜ昨日は1点もとれず、なぜ今日は10点以上もとれたのか?原監督はその理由がわからないのだろうか?

 

 
 伊良部に鈴木をどういう意図で送り込んだのかの説明もないし、石井琢朗のヒットについても技術的な解説はなく“執念”という言葉をもちいるほどである。

 

 
 こうした理由から原監督は知的なイメージや采配とは裏腹に、根性論で戦うタイプの人らしいことがわかってくる。

 

 

 

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