メシア的感動のアンビリバボー傑作選      ボクシング名トレーナーコンビの友情 第6話 | メシアのモノローグ~集え!ワールド・ルネッサンスの光の使徒たち~

メシアのモノローグ~集え!ワールド・ルネッサンスの光の使徒たち~

混迷をくり返す世界を救うべく、ひとりでも多くの日本人が現代に生を受けた意味に気づかなければなりません。世界を救うのはあなたの覚醒にかかっているのです……。

 2000年、夜の酒場。ひとりカウンターで酒をちびちびすするダブのもとにジェリーがやってくる。

 

 
 「ジェリー、またダメだったよ……」

 

 
 そういうダブの肩をたたきながらジェリーが隣の席に座る。

 

 
 「ダブ、また次があるさ」

 

 
 「次だって?いや、もう次なんてねぇよ」

 

 
 「そんなことはないさ」

 

 
 「やっぱり夢は夢だったんだ」

 

 
 「あきらめるのか?」

 

 
 「ジェリー、おまえのおかげでいい夢を見させてもらった。けど、ここらが潮時なのかもしれねぇ……」

 

 
 肩を落とすダブにジェリーがいった。

 

 
 「待ってくれ。これを読んでくれ。これだ」

 

 
 ダブはジェリーがカウンターに出した一冊の本を手に取る。

 

 
 「小説か?俺が読むのはボクシング雑誌だけだ」

 

 
 「いいから読んでくれ」

 

 
 ジェリーの強いまなざしにダブは気圧される。

 

 
 「……わかったよ」

 

 
 ジェリーが取り出した本の1ページ目にはこう書かれていた。

 

 
 『神と永遠なる父と、そして私のボクシングの父ダブ・ハントリーに捧ぐ』

 

 
 そしてダブは著者名を見て質問する。

 

 
 「F・X・トゥール━━誰だ、こいつ?」

 

 
 するとジェリーはペンを取り出してかすかに笑みを浮かべていった。

 

 
 「俺のリングネームさ」

 

 
 なんとそれはジェリーが70歳にしてはじめて出版社した短編集だったのだ。ジェリーがいう。

 

 
 「中を読んでみてくれ」

 

 
 ページをめくり出すダブ。次の瞬間、彼は強い衝撃に襲われた。

 

 

 

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