これから書くのは今から15年ほど前、私と母との間でかわされた会話である。
母:「同級生の子たちは、みんな外で働いてるわよ!」
メシア:「そりゃそうでしょう。人間、働かなきゃねぇ」
母:「あんたはなにもしてないじゃないの!」
メシア:「なにもしてないもなにも……。私には救世主という仕事があるんですよ。世の中にはいろーんな問題があるでしょ?そのいろーんな問題をどうすれば解決できるかなー?って毎日考えてんのよ。それが私の救世主という仕事なんです」
母:「あんたは救世主なんかじゃないわよ!普通の人間よ!そんなこといってられるのも今年までだからね!」
……当時、私はすでに戦争、貧困、いじめをなくす新世界観を発見しており、パソコンではなくワープロにまとめることができていたのだが、そんな私の最大の理解者になってくれるはずの母親でさえこれなのだから、私が救世主であること、そして私の新世界観の内容を理解できるのは、1000人中ひとりいるかいないかなのだと思われる。