ブッダの言葉
誰かと敵対して争いが生じそうになったら、しかと意識してみるといい。君も相手もやがては死んで、ここから消え去る、ということを。
君以外の人々は、「自分もやがて死ぬ」という真理をうっかり忘却しているけれども、君がこの真理をはっきり意識していれば、怒りも争いも静まることだろう。
「どのみち、君もやがてここからいなくなる。どのみち、私もやがてここからいなくなる。じゃあ、ま……、いっか」と怒りを捨てて、平静さを取り戻すように。
弥勒菩薩の真説
人と敵対するのにはもちろんなんらかの原因があるはずである。もしも非が相手側にあったのなら、怒りを捨てて相手を許そうなどという考えは持つ必要はない。争いの原因を生み出した相手の人間に厳罰を下すことによって解決するのだ。詳しくは━━
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が、とはいうものの、“どっちもどっち”“お互いさま”的な状況の場合なら、ブッダのこの考え方は非常に有効といえる。
お互いに非があり、水掛け論が延々と続くような状態に陥っている人たちは、『自分もあいつもいつかは死んでいなくなるんだ。もうこんなくだらない争いはよすか……』と自分たちのおろかさを反省し、和解を考えてみることをおススメする。