『世の中、優等生ばかりではつまらない』の真の意味 | メシアのモノローグ~集え!ワールド・ルネッサンスの光の使徒たち~

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混迷をくり返す世界を救うべく、ひとりでも多くの日本人が現代に生を受けた意味に気づかなければなりません。世界を救うのはあなたの覚醒にかかっているのです……。

 数年前、日本列島を震撼させた市川海老蔵殴打事件。その騒ぎが一段落ついた頃、あるテレビのワイドショーでコラムニストやらなんやら評論家やら、なんかそんなような仕事柄の女性が市川海老蔵に対して次のような発言をしていた。

 

 
 「世の中、優等生ばかりではつまらない。早く復帰してがんばってほしい」

 

 
 この場合における“優等生”というのは無論、勉強がよくできる賢い人という意味ではない。真面目で品行方正な人格者、といった意味である。

 

 
 では、そうした意味での優等生とは対照的な人というのはどういう人を指すのか?    

 

 
 私がなんとなくイメージするのは常識破りで破天荒な風雲児だとか、誰も思いつかない斬新な発想の持ち主だとか、革新的な行動をとる人だとか、そういう感じの人である。

 

 
 ところで、市川海老蔵が当時とった行為というのは、酒に悪酔いして逆らえない弱い立場の人間に暴行をくわえたり、灰皿についだ酒を無理やり飲ませたりといったものである。

 

 
 はて、それらの行為を破天荒な風雲児というだろうか?斬新な発想の持ち主というだろうか?革新的な行動というだろうか?

 

 
 いわないはずである。ただの“傲岸不遜人間”だ。

 

 
 私も優等生ばかりでは世の中つまらないと思うし、破天荒な風雲児や、斬新な発想の持ち主や、革新的な行動をとる人などに次々とあらわれてほしいと思う。しかし、世の中にはそうした人たちとただの傲岸不遜人間を一緒にしてしまっている人がいるのだ。

 

 
 市川海老蔵は世の中に苦しみと不愉快をもたらすただの傲岸不遜人間であり、優等生とは対照的なたぐいの人物とはいえない。そうした細かい判別能力を身につけて発言をしてもらいたいものだ。

 

 

 

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