勘違いリーダー | メシアのモノローグ~集え!ワールド・ルネッサンスの光の使徒たち~

メシアのモノローグ~集え!ワールド・ルネッサンスの光の使徒たち~

混迷をくり返す世界を救うべく、ひとりでも多くの日本人が現代に生を受けた意味に気づかなければなりません。世界を救うのはあなたの覚醒にかかっているのです……。

 人気アイドルグループ、SKE48チームS出演のとあるテレビ番組でのことだった。メンバーがひとりひとり自己紹介するコーナーがあり、日直(司会)のふたりのメンバーをのぞいて五十音順で最後に自己紹介することになったのがYという娘であった。

 

 
 そのYの自己紹介が終わった次の瞬間である。日直役のKというメンバーの娘が、Yの自己紹介が気にくわないらしくケチをつけたのだ。

 

 
 メンバーの自己紹介にケチをつける━━もしもKがチームSの“最高権力者”だというのならうなずける。『おまえのそこそこが気にくわないから、次までになおしておけ!』といったことをいえる権利はある。

 

 
 しかし、そういうわけではないだろうし、チームSのキャプテンもほかの娘である。よってKがYの自己紹介がどれだけ気にくわなかろうと、それをどうこういう権利など砂粒ほどもないのだ。

 

 
 また、もしもYの自己紹介にメンバー16人の大半が不満を持っているような状況なら、『誰も遠慮してなにもいわないので、自分が代表してぴしっといってやるか……』といった感じで『自己紹介をもっとしっかりやってよ!』と非難する言動は理解できる。しかし、けっしてそういう雰囲気はなかった。

 

 

 ダメ押しでいってしまうと、もしもSKE48のチームSが“コメディアン志望の女の子の集まり”だったなら、『自己紹介のときに軽い笑いのひとつでもとってよね!』という感じでYを非難するのもまだわかる。が、SKE48はそういう女の子の集まりというわけでもない……。

 

 
 そんなKは自分で自分のことを『リーダーシップがある』といっているのだが、そのわりにはチームSのキャプテンにすら任命されていない。これがなにを意味するかおわかりだろうか?

 

 
 『年齢が上のメンバーがキャプテンに選ばれているのでは?』━━という意見があがるかもしれないが、AKB48チームAのキャプテン高橋みなみの例があるので年齢は関係ない。

 

 
 『Kには真のリーダーたる器量はまだまだない』━━と、秋元康が見抜いたというわけなのである。Kが人間的に一皮むけて成長するのはあくまでこれからだろう。

 

 
 ところであなたのクラス、職場、家庭にも、誰に頼まれたわけでもないのにリーダー気取り、キャプテン気取りの輩はいるのではないだろうか?

 

 
 私も中学生の頃、クラスに悪の大王的なやつがおり、そいつが英語の先生のことを“なんとなく好かない”と判断して以来、クラス全体が英語の先生の話をまったく聞かずに学級崩壊に陥っていた。

 

 
 しかし、そいつはクラスの最高権力者だというのだろうか?もしも『そうだ。俺がクラスの最高権力者だ』といい返してきたら、私はこのようにいい返すつもりでいる。

 

 
 「それは誰がきめたことなんだ?世界で1番偉い世界天皇の私はきめた覚えはないぞ」

 

 

 

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