メシアが全世界の教育者たちに捧ぐ 新世界教育法~騒いでいるつもりはない子供編~ | メシアのモノローグ~集え!ワールド・ルネッサンスの光の使徒たち~

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混迷をくり返す世界を救うべく、ひとりでも多くの日本人が現代に生を受けた意味に気づかなければなりません。世界を救うのはあなたの覚醒にかかっているのです……。

 先日のことだ。古本屋で本を立ち読みしていたとき、ひとりの男の子がタタタッと駆けながら父親に向かってこういったのだ。

 

 
 「お父さんっ」

 

 
 ……たったそれだけである。たったそれだけのことにもかかわらず、父親は子供に向かってこう怒鳴りつけたのだ。

 

 
 「本屋で騒ぐな!殴るよホントに」

 

 
 次の瞬間、男の子は黙りこくっておずおずとその場を離れていった。

 

 
 これは父親にとっては厳しいしつけのつもりなのだろうが、子供にとっては腑に落ちないいわれ方なはずである。このときの男の子はほかの客に迷惑をかけるようなギャアギャアという騒ぎ方は一切しておらず、父親に急いで知らせなくてはならないことがあったから駆けながら『お父さんっ』と呼んだだけのことだった。

 

 
 そんな子供に向かって『殴るよ』とはひどすぎる。もっと子供の様子を冷静に判断し、『なにかあったのか?』と子供の声に耳を傾けるのが正解だったはずだ。

 

 
 少し大きな声をあげただけで『ガタガタ騒ぐな!』と子供をしかりつけたり、たたいたりする親は世の中に無数にいると思われるが、子供という子供全員がただ周囲に迷惑をもたらすだけの大騒ぎをしているわけではないのだ。子供の発した大声が本当に周りに迷惑を与えるものなのか、子供のとっている言動が本当に不愉快をもたらすものなのかを冷静に判断してもらいたい。

 

 

 

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