世界バラエティー史に不滅の名をとどめるコメディアン、松本人志。彼を愛し崇拝してやまない人間は日本中に無数にいると思われるが、その中でも最大最高に愛したっとぶ人間といえば、やはり誰がなんといおうと相方の浜田雅功にたどり着かざるをえないだろう。
松本人志のミラクルギャグの数々を世界で最も近くで聞き続けてきた人であり、同時に松本人志の才能をほかの誰よりも高く評価し愛する人といえる。
その例をいくつかあげてみようと思う。
≪ガキの使いやあらへんで≫のトークの際のことである。くノ一の話題になったとき、松本人志がこのような発言をしたのだ。
「くノ一ってドスケベですからね」
その瞬間、天井を見上げながら『ぶわぁぁぁーっ』と大爆笑する人物の姿が映し出された。すぐ隣で聞いていた浜田雅功である。
松本人志が発したギャグの偉大性を世界で1番早く理解し、世界で1番早く大爆笑をおこなったのが浜田雅功という動かぬ証拠だ。
また、≪ヘイ!ヘイ!ヘイ!≫でのこと。ゲストの布袋寅泰がグラスで飲み物を飲みながら『そうですよ』と返答したときのことである。松本人志はこういったのだ。
「……今、一瞬、ジャイアント馬場入ってましたよね?」
その瞬間、苦笑いの布袋寅泰とは対照的に『ぶわぁぁぁーっ』と大爆笑をする人物が映し出された。浜田雅功その人である。
同じく≪ヘイ!ヘイ!ヘイ!≫で、ゲストの坂本龍一が≪energyflow≫を披露した際のことである。松本人志が坂本龍一にこういったのだ。
「僕、あれに詩を書きますんで、もういっぺん出しませんか?」
その瞬間、反応がいまいちの坂本龍一や客とは裏腹に、ひとり爆笑をする人物がいたのだ。無論、浜田雅功である……。
最後に、そんな浜田雅功の松本人志への崇拝が最もあらわれた名場面を紹介しようと思う。
≪ガキの使いやあらへんで≫のトークコーナーで、視聴者からの質問にこのようなものがあったのだ。
『悪魔の履く靴の爪先はなぜとんがっているんですか?』
その質問が書かれたハガキを読み終えた浜田雅功は『俺もこれは客として聞いてみたいわ』といって客席の方向に向かって歩き出し、どっしりと体育座りをして松本人志の回答に耳を傾け出していた……。
狂信的な松本人志信者は日本全国に星の数ほどいることだろうが、どこのどれほどの松本人志信者だろうとまったく足元にも及ばない存在が浜田雅功であり、これから先も未来永劫にわたって浜田雅功を上回る松本人志信者はあらわれることはないだろう。
