私の記事に≪ババ子さんは私の父です≫というものがある。この記事、≪ババ子さんは私の父です≫というキーワードでグーグル2位に輝いたことがある記事なのだが、グーグル1位コレクターの私にとっては1位に君臨する記事の存在が目の上のたんこぶ以外のなにものでもなく、非常に悔しい日々をしいられることになっている。
ちなみに1位に君臨するそのサイト。そこにはなんと次のような文章が書かれているのだ。
「サンジャポは太田光が司会のいい加減な番組だが……」
……この意見、完全な誤りである。というかこの文を書いた人は、物事のごく一部の表面しか見ることができないかわいそうな視野狭窄人間だ。
たしかにサンジャポという番組は始終くだらない小ギャグが散りばめられており、1週間のニュースのみを真面目に知りたい人たちにとってはいい加減な番組に映るかもしれない。
しかし、サンジャポとはふざけた演出で視聴者を笑わせるところは笑わせ、ぴしっとしめるところはしめ、最後は感動のうちに幕を閉じるという構成が考えられた美しい番組なのである。物事をちょっと客観的に見つめ考察することができる人ならいうまでもない当たり前のことだ。そんなサンジャポのことを“いい加減な番組”の一言で終わらせた人の客観的な目のなさと視野の狭さには涙が出てくる。
そもそもサンジャポとは司会者がコメディアンの太田光なのだ。
コメディアンの役目とはいい加減なことをやって人を笑わせることである。真面目で誠実で教科書どおりのことをして笑いをとるコメディアンなどいない。いい加減なことをして笑いをとることが仕事のコメディアン太田光司会の番組なのだから、サンジャポも必然的にいい意味で“いい加減な番組”にならざるをえないだろう。
しかし、視聴者を楽しませる高度な技術がいたるところに散りばめられており、笑いの知的なセンスもサンジャポは満喫させてくれる。そんな奥深さも理解できず、美しきテレビ番組・サンジャポのことを“いい加減な番組”の一言で片付けてしまうとは……。
太田光を理解できないだけでなく、サンジャポの魅力も理解できない人も世の中には無数にいることなのだろう。ただただ、ただただ哀れでならない。