NHKのニュース番組をなんとなく耳で聞いたとき、『年間の自殺者3万人』という言葉が聞こえてきた。
3万人の自殺者。そして鬱病による自殺者は1日に17人ほどだという。1日に17人のペースで鬱病に苦しんでいる人が命を絶っているのだ。
これは中居くんのキンスマで、かつて鬱病に苦しんでいたという木の実ナナがゲストのときに知ったことである。
貧困や暴力といった原因だけでなく、鬱病という心の病によってでも人々は自殺の道を選ぶのだ。それほど人間とは弱く、脆く、儚い生き物だということである。
私も16歳のとき、数ヶ月間にわたってこの世の生き地獄を味わい続けた。
別に誰誰に殴打をくわえられるわけでもない。赤貧生活をしいられていたわけでもない。しかし胸に漆黒の苦しみが絶え間なく走り続ける地獄の日々をおくり続けたのだ。
それをなんとか乗り越えて今の自分がいるのである。私は自分で思っているよりけっこう強い奴なのかもしれない……。