パント総帥が公開していた真似事記事。そこには私ととある女性のメッセージによる会話が公開されており、随所にパント総帥が嘲笑的なつっこみを入れるという内容のものであった。
それを見た私はパント総帥にメッセージのやりとりをのぞかれたものと思い、《なんでも屋パントさんという方のブログについて》という記事の最後に『全国のアメブロガーのみなさん、あなたもパントさんにメッセージをのぞかれてるかもしれませんよー』という文を書いて反撃することにした。
しかし、それからしばらくたってからのことである。第1次アメブロ聖戦中、孤立無援の戦いを続けていた私の前に突如あらわれ、私に最も力を貸してくれたとある人物が真実を教えてくれたのだ。『ハッカーでもない限りメッセージをのぞくことは不可能だ。パント総帥は君のメッセージをのぞいていたわけではなく、一緒に書かれていた女性にメッセージ内容を教えられただけなのだ』と。
どうやら真似事記事の最後のほうにそのことが書かれていたらしいのである。私はあまりにバカバカしい内容だったためちらっとしか見ていず、そうした実情も知らずにてっきりパント総帥がメッセージをのぞいていたものと誤解してしまったのだ。そして私はのちの記事の中でパント総帥に謝罪をし、第1次アメブロ聖戦《野球解説者についての陣》の中でパント総帥に『僕は前々から常々そういい続けていました』といわれてしまった。それによって反省と面目ない感情を少しだけ抱くことになってしまったのだが、そんな感情など微塵も抱く必要がないことが明らかになった。
真似事記事が終了し、パント総帥が1週間ほどアメーバから姿を消していたときのことである。のちにMYBの切り込み隊長として活躍することになるメサイアくんが、私にこのようなコメントを送ってきたのだ。
「トキに憧れてるんだってな?ジャギのおまえには無理だな」
このコメントはパント総帥の真似事記事を読んで得た知識によるものだと思われる。
実はパント総帥が私のブログライフに登場する前、とある人物、仮にMさんとしておこう。その人と知り合いになって何度かメッセージのやりとりをおこなったのだ。そしてその中で私は『北斗の拳のトキに憧れてるんです』といった言葉を発したのである。
ここで疑問が発生する。私が『北斗の拳』のトキに憧れているということを知っているのは、メッセージで会話をしたMさんひとりだけである。記事の中にもプロフィール
にもそんなことは一切書いていない。Mさんだけしか知らないことなのだ。それをなぜパント総帥は知っていて、私とMさんのメッセージ会話をネタにした真似事記事を書けたのだろうか?
『Mさんも前述の女性と同じように、みずからパント総帥にメッセージ内容を教えたのではないのか?』といった声が聞こえてきそうだが、それはちょっと考えられない。
Mさんとはとあるひとりの自閉症の少年のことが原因で決裂してしまったのだが、決裂する際Mさんはこのような言葉を吐いたのだ。
『このメッセージの会話内容を記事にしてもいいですよ。あなたの大好きな勝利です』━━こんな言葉を吐く人が『このメッセージ内容を公開してメシアの野郎に恥をかかせてやってください。ケケケケ』とでもいいながらみずから人にメッセージ内容を教えたりするだろうか?……ありえないだろう。少なくとも私には考えられない。
では、なぜパント総帥は私とMさんのメッセージでの会話内容を知っていたのか?答えはパント総帥みずからがのぞいていたか、何者かに情報を提供してもらっていたかのどちらかだろう。
が、はっきりいって99%後者だと思う。実は第1次アメブロ聖戦中、私は読者の人たちに協力を呼びかけるメッセージをたくさん送り続けていたのだ。そんなある日のことである。『勉強会をやめろというならやめてもいいんですよ』という内容のメッセージが送られてきたのだ。しかし名前のところをクリックしてもブログは表示されず、『このURLは存在しないものです』みたいな文が出る画面に飛んでしまったのである。
このメッセージを送ってきた人は、きっと私が読者たちにメッセージを送っていたのをのぞいて熟知していたのだろう。そして私の推測では、パント総帥にはこうしたたぐいの知人がおり、そいつらに私のメッセージでの会話内容を教えてもらっていたのだと思われる。
そう。Mさんとのメッセージ会話内容をネタにした真似事記事は、知人にのぞいてもらって教えてもらった情報をもとに書きあげたものだったのだ。
これで前述した女性との会話内容をネタにした真似事記事の真相も浮かび上がってくる。
パント総帥とその女性は“たまたま出会った”らしいのだが、もうひとつのMさんとの会話内容公開記事がのぞいたものであることがわかった以上、それは苦しすぎる大嘘になる。きっと女性と私の会話内容も何者かにのぞかれており、そいつが影で暗躍してパント総帥と女性が出会うことになったのだと思われる。
それだというのに、『のぞいたものと誤解して申し訳ありませんでした』などと謝罪をした私に向かってよくもぬけぬけと『僕は前々から常々そういい続けていました』などといえたものである……全身の力が抜け落ちました。