奇跡体験!アンビリバボー  懐かしき矢部太郎 | メシアのモノローグ~集え!ワールド・ルネッサンスの光の使徒たち~

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混迷をくり返す世界を救うべく、ひとりでも多くの日本人が現代に生を受けた意味に気づかなければなりません。世界を救うのはあなたの覚醒にかかっているのです……。

 この日のフジテレビの人気番組『奇跡体験!アンビリバボー』、略してアンビリは、なんと774回免許試験に落ちた中国のおばあちゃんのドキュメントだった。

 


 そのおばあちゃんをサポートするべく番組が送り込んだのが、お笑いコンビ、カラテカの矢部太郎くんという人である。

 


 彼は日本テレビの電波少年の≪外国人を笑わせに行こう≫のコーナーで一躍お茶の間の人気者になった人で、それ以降はテレビ朝日の『虎ノ門』でたまに見る程度のタレントになってしまったのだが、電波少年の企画を機に勉強の才能が開花したらしく数々の資格を持っているという。その彼が774回免許試験に落ち続けているおばあちゃんを応援するべく中国に駆けつけたのだ。

 


 そして矢部太郎くんはおばあちゃんを合格させるべく、独自の勉強法の数々を教えていく。結局、それでもおばあちゃんは試験に落ちてしまったのだが、矢部太郎くんのやさしくピュアな一面やおばあちゃんとのあたたかい交流がかいま見れたいい企画だった。



 ところで、その矢部太郎くん。私が彼をはじめて知ったのは前述したように電波少年の≪外国人を笑わせに行こう≫というコーナーだった。

 


 電波少年のオーディションの席で矢部太郎くんは『外国の人を笑わせることができたら気持ちいいですよね』と発言し、『それなら!』ということで、たしか最初は≪韓国人を笑わせに行こう≫というコーナーがはじまったと記憶している。

 


 そして韓国語をマスターする猛勉強がスタートするのだが、毎日3食の食事の際に韓国語によるクイズが出題され、それに答えられなければ食事抜きというルールだったと思う。

 


 のちにこのコーナーはシリーズ化され、韓国人の次は中国人、モンゴル人、ついにはアフリカのコイサンマンを笑わせに行ったりもしていた。その間に多くの人々との出会いや交流があり、電波少年ならではのくだらなさと同時に感動も存分に含まれていた。

 


 このコーナーでまったくの無名芸人だった矢部太郎くんは一躍時の人となったのだが、≪外国人を笑わせに行こう≫シリーズの中で最もおもしろかった場面が4つほど記憶に残っているので書こうと思う。

 


 まず矢部太郎くんは緊張したりすると股間を手でぎゅっと握りしめる癖があるのだが、毎週のようにそのシーンが放送されていたのでやけに印象に残っている。

 


 次が勉強中、“食事クイズ”を出す人が突然部屋のドアを開けて入ってきたのに仰天し、その拍子に持っていたペンをほっぽり投げてしまったシーン。その一瞬の様子があまりにおもしろかったので番組側も『おもしろかったのでもう1度』というナレーションとともにスロー再生をしていた。

 


 次が毎日3食の食事すべてが焼肉のみというシーン。

 


 実はほかのコーナーの芸人たちも毎日3食焼肉のみを食べ続けており、『毎日焼肉しか食ってないの俺たちくらいだぜ』とつぶやいたのだ。

 


 次の瞬間である。

 


 『もうひとりいます』というナレーションとともに焼肉をほうばる矢部太郎くんの映像が流れたのだ。爆笑である。

 


 最後が矢部太郎くんのギャグ。

 


 野球のピッチャーのアンダースローのような投げ方をくり返し、お客さんに『僕は今なにをやっているでしょうか?』というクイズを投げかけるのだ。もちろんお客さんは『野球のピッチャー』と答えるのだが、正解は『よし、オレ、東京行くの、きめた!』という決意のあらわれのポーズらしいのである。なんとなく想像できるかな?



 アンビリで久しぶりに矢部太郎くんの姿を目にし、電波少年の頃の懐かしい思い出が私の脳に厖大に蘇ってしまった。そして電波少年によって開花した勉強の才能を、世の困っている人々のためにいかそうと尽力する姿に敬意を抱いた。



 後半の感動のアンビリは、下半身不随の犬を救った女子高生の話で、再現VTRのその女子高生役の娘がちょっとタイプだった。



 アンビリのエンディングテーマにはいろいろなアーティストの曲が使われるが、いまだに印象的に残っている曲に高見沢さんの『千年ロマンス』というものがある。聴いてみてください。

 



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