前回:Ⅱ-(50)
「信念と情熱の人、髙橋政知さん」
いくつか高橋さんと海の男たちの交渉時の逸話をお話ししましょう。
・毎日交渉相手と高級料亭で、飲めや歌や宴会三昧。毎日自宅には午前様。
・(うらやましいと思いますか)酒の席ではありますが、自分の意識がないほど酔ってしまっては交渉になりません。しかし、高橋さんの盃の酒がなくなると継ぎ足し、継ぎ足しするとなります。そのお酒は、飲まないわけにはいきません。同じ土俵に立ってこそ、相手と交渉はできるものなのですね。酒の強い、漁師さんとの交渉です。半端な量ではなかったと思います。
・流石に高橋さんも酔っ払ってくると、「電話をかけてくる」などと言い席を外し、トイレで酒を抜き、また、席に戻ると飲み始めたそうです。私も酒は結構飲むのでわかりますが、これはキツイですよ。
・交渉相手の家に出向き、一軒一軒、ここにレジャーランドを創ると説得されたそうです。フェイス・トウ・フェイスが決め手となったような気がします。
・領収書のとれない金もあったため、渋谷のご自宅を売却し、その費用に充てたそうです。自分はそこまでできるだろうかと考えてしまいます。川崎さんのところでお話ししましたが、川崎さんに対して意気を感じ、相手のために尽くすことで、活路も開かれるということでしょうか。
このような文章だけでは、語りつくせない苦労や努力があったのだと思います。これを高橋政知という一人の男がやり遂げたのです(実際一人で交渉したそうです)
埋め立て交渉が成立し、いよいよ埋め立てが開始されることになりました。
この埋め立て地の一部がオリエンタルランドに払い下げられ、レジャーランドを構想が本格化していきました。
To be continue
【次回 ディズニー大学との出会いⅡ-(52)「ディズニー誘致交渉始まる」 】
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