君の名前で僕を呼んで (原題:Call Me By Your Name) は現代のロミオとジュリエットだ。



写真は1996年の映画「ロミオ+ジュリエット」

 


ロミオとジュリエットは、敵対する家柄同士の、結ばれることが許されない境遇での禁じられた恋だ。


一方、エリオとオリヴァーの関係も当時はあまりよく思われていない同性愛であった。



両作品とも、本来は妨げられてはならないものに妨げられている。


前者では家柄、後者では性別。


そんなもので恋愛は妨げられてはならないのである。


奇しくもこの内密の関係がスリルあるロマンチックな物語に仕立てあげている。




また、花束みたいな恋をしたの二人、絹と麦はエリオとオリヴァーのような関係になりたかったのだ。



絹と麦は自分たちだけが特別で、趣深い感性を誰よりも持っていると信じていた(勘違いしていた)。


しかし実際は二人はどこにでもいる少しかっこつけた若者というだけだったのだ。



しかし「君の名前で僕を呼んで」の二人はまさに二人だけが理解しあえる特別な世界を持っていた。


誰も彼らのようにはなれそうもなかった。彼らの世界に入れず、否定もできない美しさを持っていた。



実は「花束みたいな恋をした」の二人は「アデル、ブルーは熱い色」のエマとアデルの関係に似ている。



彼女らも誰よりも自分たちが優れた感性を持つ二人だと酔いしれていたが、やがてお互いそうでなかったことに気づき、すれちがい、別れてしまう。




そう考えるとエリオとオリヴァーはとても至高でフィクショナルな関係、恋と運命を信じる若者が追い求める究極の関係なのである。






最後に。このレアとクレア・デインズがとても可愛かったので。