1年の大半を地中で眠り、
春の訪れを告げるかのように眠りから覚め
一斉に花咲かせる春の妖精
スプリングエフェメラル
そんな春の妖精の1つ“セツブンソウ”に
会うために栃木市に行ってきました
ここ『四季の森星野』は、
セツブンソウの北限であり、
同時に日本一の群生規模だそうです。
4回目の訪問の今回が
1番たくさん花が咲いていたような気がします。
ジャストタイミングだったのでしょうね!?
四季の森では、
少しピークを過ぎたロウバイや
咲き始めたばかりのミツマタ、マンサク、梅なども
春の訪れを告げていました。
風がとても強い日だったので(2/23)体感気温は冬そのもの・・・
風が弱まるタイミングを狙っての撮影でしたが、
焦点がなかなか定まらず・・・・・トホホの写りばえです。
福寿草も節分草同様に
スプリングエフェメラルに数えられます。
開いたばかりなのに
風で千切れ飛んだ紅梅が痛々しくて・・・
白、黄、青紫の彩りが美しい花
深い緑の茎葉と胴色の茎が
さらに花色の美しさを際立たせる
楚々とした清楚な美しさと可愛らしさを
醸すセツブンソウは、まさに
春の妖精スプリングエフェメラルというにふさわしい
*
『四季の森』近くの御嶽神社と
華厳寺の境内にも廻ってみました。
御嶽神社のセツブンソウは、
四季の森に比べるとずっと小振りの花
でも、密集して咲く様にうっとりです。
華厳寺山門へのアプローチ沿いに咲くセツブンソウは
何カ所にも小さな群があり
群ごとに花形が少しずつ異なっていて
花の表情が豊かに感じられました。
*
キンポウゲ科セツブンソウ属セツブンソウ
クリスマスローズと同じキンポウゲ科ですから、
花びらのように見える白い部分は
もちろん萼片
では、花びらはどれ?
花びらもね、クリスマスローズ同様退化して
密線(ネクタリー)になっています。
一見蕊のように見える黄色い部分が、
実は退化した花びら
花びらの先が2つにわかれているので
この花の花びらは8枚ということですね。
青紫色が雄しべ
一部に白い花粉が出ています。
そして中心奥に雌しべ
花びらの枚数は花によって異なります。
そして、白い萼の数もまた然り!
萼の数が多ければ、
花びら(密線)の数も多くなるようです。
今回は、写真を撮りながら、
花びらや萼片数えに夢中になっていたの(笑)
萼片の枚数は5枚が基本で
6~8枚の花が時々見られますが、
ここまで(↓)多いのは他になかったっ!!
極めつけの13枚、八重咲き~♬
上画像4枚の花形を比べると
丸弁あり、剣弁あり・・・
クリスマスローズ同様で面白い♪
萼の枚数が増えるほど
細身になっていくような気がしたけれど、
そうでもないみたい(↓)
丸弁、剣弁交じりの
ン? ナンマイダー ナンマイダー?
10マイダー? 11マイダー?
多分11枚ダー
こうなると、ダブル咲きダー!!
さらに面白いことを発見!
↑画像左上のピンぼけは
上記ダブル咲きの花なのですが、
その周辺に咲く花のほとんどが、
萼片6枚以上の多弁咲きなんです!
多分、変異した花を親にして
実生で零れ増えた群ではないかと
想像したのですが・・・・
四季の森のセツブンソウ
今が見頃のようです。
・・・*・・・*・・・
テープ巻きしたピースを立体に組上げました。
もう一面もピースカット途中です。
完成したら次回アップします。