青空が拡がった6月17日
見頃を迎えたクリンソウの群落に会いに
奥日光千手が浜へ行ってきました。
春の訪れがコテージ周辺より
1ヶ月近く遅い千手が浜は
まだ新緑が眩しくて、
賑やかな春ゼミの鳴き声が、
樹上から降り注いでいました。
低公害のハイブリッドバスを終点で降り、
中禅寺湖どん詰りの千手が浜へ
湖畔に沿った雑木林を抜ける道沿いに、
咲き群れるカラマツソウ(↑)や
大きな葉っぱのマルバダケブキ、
絨毯のように拡がったフッキソウが(↑)
梢間を降り注いでくる光のシャワーを浴びて
蜂蜜色に輝いていました。
カラマツソウ
マルバダケブキとフッキソウ
「千手が浜でクリンソウが見頃に!」と
地方紙が取り上げたのは6月6日
その日の記事によると、
2段目まで開花しているとのこと。
あれから10日ほど経ったにもかかわらず
開花は2、3段までで、さほど進んでいません。
一昨年の同時期に訪れたときと比べると
花のボリュームはかなり少なく感じられました。
コテージでもヒーターを点けるほどの
梅雨寒の日が続いたせいなのでしょうね。
この様子だと、来週になっても
まだまだ見頃が続くのではないかしら?
湖畔の樹間に拡がるクリンソウの群落
自然交配による白から赤紫までの
様々な色や絞り模様が美しく可憐♪
湿地を好むクリンソウ、
中禅寺湖に注ぎ込む小さな流れの岸にも
重なり合うように咲き乱れて♪
4段、5段…と開花が進むと
ボリュームアップし
かなりの見応えになることでしょう。
*
可憐なクリンソウを愛でた後は、
小田代ヶ原で途中下車し、
『小田代ヶ原の貴婦人』にご挨拶
萌え始めたばかりの湿原は
まだ枯れ草色が濃い状態ですが
それでも夏から秋の
あの美しいパッチワークを描く準備が
始まっています。
枯れ草の茂みの中では、
7月末から8月初の湿原を彩る野アザミが
もうこんなに大きくなっていました。
*
小田代を半周して戦場ヶ原に抜けました。
戦場が原のズミの花の見頃は過ぎてしまい、
ほとんどの木が果実を結び始めた中で、
満開のズミに出逢うことができました。
薄紅色の蕾、そして小さな白い花。
湿原の妖精のようなズミの花に
出会えることを願っていたので、
見つけたときの喜びといったら~♬
秋に再び訪れる時は、赤い果実がたわわに
実っていることでしょう♪
戦場ヶ原には
咲き始めたばかりの高山植物も
ちらほらと
ツマトリソウ、マイヅルソウ、
ワタスゲ、ミツバツチグリ
夏が短い奥日光は、
高山植物が一斉に咲誇る季節に
間もなく突入します♪