激写 未確認生命体
ワレワレハ ウチュウノ カナタヨリ コノホシニ ヤッテキタ
ワレワレノ コキョウノ ホシハ ホロビタ
コノホシノ セイメイタイトノ キョウゾンヲ ネガッテイル・・・
ユウコウテキナ カンケイヲ キズキタイト ネガッテイル・・・・
撮~ちゃった、撮っちゃった
コテージガーデンで、撮っちゃった
宇宙からの未確認生命体、撮っちゃった
宇宙船から姿を現したところを撮っちゃった
えっ、ホント?
今日は9月1日、セプテンバーフールなんてあったかな?!
※ fff~ 宇宙人の正体は最後に分かります
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先日、超薄刃精密ナイフと精密ピンセットを買ってきました。
( ´艸`)ppp~何に使うのかって?
それはね・・・・・、
もちろん、解体珍書のためですよっ!
本日、解体ショーに登場するのは、こちらの植物~!
どれかな? 2枚の画像両方に登場している植物ですよっ!
そうそう、これねっ!
ユーフォルビア・アムジラッサですっ!!
なんだか、春先に趣味園に登場してからというもの、
ユーフォルビアの仲間は、ブログ界でもブームになっていましたね。
アムジラッサが、コテージガーデンにやってきてから4~5年経つかしら?
色々な種類を連れてきたけれど、低温多湿のしば~じゅ地方、
地植えに耐えたのは今のところこの1種だけ・・・
この花の奇妙な形に、興味津々!!
あまりにも他の植物からかけ離れていて、
なんだか、宇宙からやって来た生命体のような気さえするの?
魔訶不思議な植物!
昨年から、いつかメスを入れてやろうかと目論んでいた!
まずは、じっくり観察してみようかな。
2枚の葉っぱの真ん中に陣取っているのが、当然、花ですよね~
じゃあ、花の両側の三角とんがりはなに? 葉or蕾?
真ん中の花の部分から先にね!
葉の色と同じ色の花びらが4枚。
角が生えたまるいこけしみたいな部分が雌しべかな。
角は雌しべの柱頭で、丸い部分は子房。この中に種が出来るんだね。
あれ?この花は雌しべはあるのに、雄しべがない!?
これは雌花で、雄花は別にあるのかな?
他の花を観察したら、ありました!
雌しべの他に、雄しべらしきものを見つけたよ!!
ほらね、雌しべのつけ根から、数本でてるでしょ。
雄しべの先の袋(葯)から、花粉みたいな黄色い粉が出ているのも見っけ?
雄しべは、4本だ
雄しべの先に、葯が2つ
カタツムリの目玉みたいだね
あれ、こっちの花には、雄しべが5本
大抵の花は、雄しべの数は決まっているのじゃなかったっけ?
なんだか、花びらが濡れているみたいだね。
雨の後でもないのに、どうして?
レンズが、こんな様子を捉えたの。
集まってくる虫たちが、みんなこの濡れたところにkissしてる♪
ン? もしかしたら、蜜を吸っているのかな?
ン? 花びらが蜜を出すの? そんな植物ってあったっけ?
聞いたことない!! 見たことない!!
だとしたら・・・・この4枚の花びらみたいのは、花びらじゃないってこと??
一体どれが花びらなのかなぁ?
で、調べました~! やっとヒットした!!
(ノウルシの杯状花序:「日本の野生植物」平凡社)
花びらのように見えたところは、実は腺体といい、花びらとは異なる。
腺体は、総苞(萼のようなもの)の一部で、蜜を分泌する。
と、こういうことなんです。
つまり、花びらがない花なんですね、ユーフォルビアは。
雌しべの先が、黄色くねばねばしているようですよ。
きっと、受粉を待っている状態ね!!
蜜を集めに来た虫たちが受粉のお手伝い♪
受粉に成功した雌しべは、やがて、
こんなふうに、実を結ぶというわけね。
色々、調べていたら、ユーフォルビアの驚きの知恵発見!!
雌しべが先に成熟して、子房が外に垂れる頃に雄しべが伸びて来るんだってさ!!
つまり、♀の待ち受け状態が整って、「さあ、いいわよ~ん」になったら、
「じゃあ、いくぜ!」と、♂が新鮮な花粉を発射!!
腺体の蜜もほどよく潤って、虫さんのお手伝い参上!!
そういうシステムってことだ!!
お利口さんなユーフォルビアの受粉システムに驚いたものの・・・・・
現実はなかなか厳しい・・・・・
あらま、黒く萎びちゃって・・・・受粉の失敗で~す!!
み~んな、まっ黒!! 受粉成功で、実を結んだ数より、
黒くしょぼくれている方が、圧倒的に多いもんなぁ~
だが、そこでめげるユーフォルビアじゃあ、ないっ!!
花の両側にあった三角とんがりが開き出したよ~♪
そして、だんだん開いて、新しい花が見えてきた!
受粉の成功を次の世代に託したんだね!!
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さあ、いよいよ解体ショー♫~♪~
はじまりはじまり~~
花の中の仕組みをのぞいてみたいのよ・・・・
輪生している5枚の葉から、花柄が5本分岐
5本のうち、花柄を1本取りました。
3枚の総苞葉から、花柄3本分岐。
雌しべは1本、くたっと曲がっている。
外に飛び出していた雄しべの他に、
総苞の中に、雄しべが何本か隠れているのが判る。
雌しべ1本、雄しべが7本?
そのほか雄しべのつけ根に白い皮のようなものがもじゃもじゃ。
雌しべ1本、雄しべの数は確認できない。
雄しべや雌しべの隙間に、白い皮状の物。
前出の「日本の野生植物」掲載の続きの図を見ると分かりやすい
(白い皮のように見えた部分が小苞なんだね!)
こんな状態ね。
おや? この図には、雌しべではくて雌花、雄しべではなくて雄花と、あるね。
で、また調べたの。
そしたら、驚き桃の木山椒の木のユーフォルビア
1つの花かとおもっていたのに、
なんとこれは花序、つまりいくつもの花が集まっている状態なんですとさ
その内訳は、雌花1個と雄花が数個
雌花に雌しべが1個あるだけで、花びらも萼もない
雄花にも雄しべが1個あるだけで、花びらも萼もない
花びらも萼もなく、むき出しの雌しべ1個と雄しべが数個集まっていたら、
それで1つの花じゃあないのかい
これはもう、理解を超えた植物だぁああ~
やっぱりユーフォルビアは見ての通りの
地球外生命体、宇宙からの侵略植物なのかしら?
って、思いたくなるよぉ~~~
花序を外した後の、
三角とんがり(総苞葉)の中はどうなっているのかな?
念のために!
小さな葉っぱ(小苞葉)を剥がすと、雌しべだけが突き出た総苞が現れた。
別の三角とんがりを縦にカット。小苞葉に包まれた総苞が見えるね。
だらだらと長くなったけど、まとめると、
ユーフォルビア(トウダイグサ科トウダイグサ属)の1つの花に見える部分は、
実は、一つの花でない!!
雄花と雌花が複数集まった花序(集合花)であり、
その各々の花には、萼や花びらがなく
雌しべだけあるいは雄しべだけで構成されている
という、やっぱり摩訶不思議な花でした。
※ ユーフォルビア、つまりトウダイグサ科トウダイグサ属の仲間たちは、
皆、似たり寄ったりの形状を持っているようです。
長きにお付き合いいただきまして、ありがとうございました。
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最後に、ちょっと癒しの光景をプレゼント。
下の4枚の画像の中のどこかにいますよ(^^♪
この宇宙人、どこに隠れているか分かるかな?
友好的なつながりを求めていた宇宙人が、
どこに隠れていたか分かりましたか? ( ´艸`)