Love-in-a-mist

 

「霧の中の恋人」  それが、ニゲラの英名です。

洒落た名前ですね。

ニゲラが群れ咲く中で、細かく裂けた糸状の葉はもつれ合い絡み合い、

その場の空気を霧のようなグリーンに染め上げます。

そんな光景が名前の由来なのでしょうか?

 

 

 

 

煙るようなグリーンの中で、蝶のようなブルーの花が飛翔する♪

6月のバラがメインの庭で、ニゲラは脇役でありながら存在感があります。

 

 

このニゲラは、ペルシャンブルー

コテージガーデンを造った年に取り寄せたペルシャンジュエルは、

白・青・ピンクなどのミックスだった・・・・

バラの花色を引き立てるのはやはりブルー!  ブルーだけのニゲラが欲しい!

翌年、ペルシャンジュエルの中から青だけが選抜された種を取り寄せ、

以来、6,7年、採種しては咲き継がせてきたニゲラです。

 

 

めしべやおしべが創り出すユニークな形は、

中世イギリスの宮廷ピエロ、クラウンを彷彿とさせ、見飽きません。

 

雄しべや蜜腺が散る頃、ニョキニョキと角を伸ばすめしべ

 

その後、胴体もぷくぷく膨らみだし、

やがて、パンパンにはちきれたバルーンが枯れ色に替わる頃、

中には真っ黒な種がぎっしりと詰まっている筈♪

 

真っ黒な種が出来ることから、和名はクロタネソウ

ニゲラの名は、ラテン語のNiger(黒い)からきています。

 

 

 

 

今年はペルシャンブルーの他に、

分けていただいた種から、3種類を育てました。

 

 

 

 

ダブル咲きのニゲラ・ダマスケナ

 

 

「白にブルーの絞りが入って素敵♫  珍しいニゲラね。種が採れたら分けてね。」

OGスタートの頃に咲きだしたので、そうおっしゃる方が多かった!

 

白にブルーの筋が入った蕾に始まって、

開花が進むほどにブルーが乗って来る~♪

ところが、おやおや・・・・・

開ききった花は、ブルー1色でした(ノ_・。)  ちょっと、ガッカリ・・・・

 

出来たバルーンのヒップは、ペルシャンブルーより

若干丸みを帯びているみたいです。

 

 

 

ニゲラ・ライムグリーン? ニゲラ・グリーンマジック

 

 

ニゲラ・ライムグリーンの種ということでいただいたのですが・・・・

ニゲラ・マジックグリーンと同一種?

調べても違いが判りません・・・・・というより、

調べれば調べるほど、同一としか思えない・・・・・・・

それに、ライムグリーンの情報は少ないですね。

 

 

 

苞葉の先端で、雨の雫がキラキラ~♪

萼片も花びら(蜜腺)も退化して、苞葉の塊(総苞)に、

直接、めしべとおしべが乗っかったユニークさp(^-^)q

めしべとおしべはしっかり残っているから、種は出来るんだよね  v(。・ω・。)ィェィ♪

 

 

ほらね、バルーンが膨らんできた!!

まん丸のバルーンが、なかなか可愛いな!

 

 

 

 

 

アフリカン・ブライド(ニゲラ・パピロサ)

 

 

「アフリカの花嫁」   な~るほどと、思わず頷けるネーミングですね。

 

 

とても気難し屋のアフリカン・ブライドです。

まず、発芽率が低い

発芽しても育つ数が少なく、開花時期も遅い!!

何とか育っても、過湿が苦手(ニゲラ一般そうだけど、これは特に)!!!

過湿だと、茎も葉も花も、とても、とても、とって~も腐りやすい!!!!

 

しば~じゅ地方では、開花が入梅後になるから、・・・・・・。゚(T^T)゚。

 

 

 

とっても素敵♫                                  

 白い萼片に黒いおしべが映えますね♪

 

 

そうそう、ニゲラの花びらのように見える色が付いた部分は、

実は、萼片なんです。

では、花びらは、???というと、・・・・

退化して、蜜腺(ネクタリー)に姿を変えました。

つまり、同じキンポウゲ科のへラボレス(クリスマスローズ)と同じなんです。

 

 

ほら、これが蜜腺。

クリーム色に黒紫のストライプがおしゃれでしょう!!

(前出のペルシャンブルーも、画像をよく見ると蜜腺があるのがわかります)

 

 

しべや蜜腺が、雫に飾られた光景も素敵でした♪

 

 

面白い形のバルーンが膨らんできたのですが、・・・・

今日、雨で腐ってしまったことに気づきました(/_;)/~~

 

昨年も結実に至らず、秋に新たに種を分けていただいたのですが、

来年の分を分けていただけるかしら・・・・・?

 

 

 

 

 

(追記)    記事を書き終えてから調べたところ、

              冒頭の「霧の中の恋人」の由来は、総苞片に包まれた花の様子だそうです。

              煙るような総苞片を霧に見立て、花を恋人としているのですね。