お~い! お茶!・・・・・・・あっ、間違えちゃった!!
お~い! 語エも~ん! どこにいるの~? 今日は解体珍書なのよ~!
あなたの出番でしょう!
さっきから捜しているのですが・・・・・・どこにいるのでしょう?
この前、番鳥君に名前を暴露されてから、ずっとおヘソを曲げているんですよ。
「なにかい? この花を紹介しろって言うのかい? 冗談じゃねえよ!
ツンとお澄まししたような、こんなぁ花は、俺様の性に合わねえ。ごめんだねぇ~。」
言い訳にもならないようなことをのたまって、いじけているんです・・・・・・。
仕方ないですねぇ。どこか隅っこに潜り込んで、ふて寝でもしているのでしょう。
今日のところは、しば~じゅが、解体珍書のご指南、あい、つとめまする~。
さあて、前回の「これなあんだ?」で、最後に登場した花、覚えてますか?
雨の雫のイヤリングをたくさんぶら下げた こんな花でした。

正解は、次の更新でと、お約束していましたが・・・・・・。
レンゲショウマといいます。
一種一属、日本固有のキンポウゲ科の植物です。
俯いて咲く花は、蓮の華に似て、葉は、サラシナショウマに似ていることからの命名。
キンポウゲ科ですから、クリスマスローズやヘレボラス、クレマチスとも親戚です。

たくさんついた rain drops ♪
クリスタルの輝きの中に、隠しているものはなあに?
ほら、見て、見て~
上から転がり落ちる小さな水滴を、一滴飲み込むたびに、
透明な球体はくるくるんと回転して、一回り大きくなるの。
そのたびに、中に隠れた景色が、ゆらゆら動く ♪
それはね、 すぐ後ろの庭の景色です。 
ヤマボウシの樹と巣箱が、rain drop に、閉じ込められたのが分かります?
み~んな、逆さまに閉じ込められました~!
ここにもヤマボウシ! 他にも何か白いもの・・・・・・。

白いものは、 この rain drop が付いた萼の後ろ側にある萼
そして、その萼にぶら下がった三つの rain drops
逆さまで、上向きに映った rain drops は、上に昇っていきたそうですね。
お空に帰りたいのかな? ( ´艸`)
雨の雫は、凸レンズと同じ働きをするのでしょう。
だから、雫レンズのあちら側の景色を逆さに閉じ込めるのね。
さあて、いよいよ解体珍書に行きましょう♪
まん丸での緑の縞々、蕾です。
萼がほどけて、花が開いてきました。
仄かに薄紅色を帯びた白い花、恥じらう如くに俯いて。

開いたけど、俯いたままの花を・・・・ちょっとごめんね・・・・無理やり上を向かせてしまいました。

花びらのように見える白い部分は、実は萼。
クレマチスやクリスマスローズの花びらに見える部分が、実は萼であるのと同じです。
外側の3枚だけが、蕾の外側の緑色ですね。
本当の花びらは、赤紫に縁を染めたこの部分
中には、おしべがぎっしり詰まり、中心にめしべが鎮座。
花を一輪、犠牲に・・・・・・・。

花びらを外した後の、しべの部分
めしべが二本、クワガタの角みたいね~。
めしべが3本とか・・・・もっとたくさんある物もあるみたいです。
昨年は5本というのがありました。

おしべをむしると、めしべの根元が見えました。
ここに果実が出来、やがて鞘になります。
大きく膨らんだ、果実の鞘は、クリスマスローズのそれと似ています。
クリスマスローズは、萼がいつまでも残っているけれど、レンゲショウマの萼は残りません。
昨年の画像を探しましたが、見つかりませんでした。
こちらはクリスマスローズのめしべの膨らみ始めです。
雰囲気が似ていますね。
アマガエルのゆりかごに ♪~♫ 
やっぱり、解体珍書は、語エもんじゃないとね!
皆さんも、そう思うでしょ?
お~い! 語エも~ん! 聞こえた~?









