にんまりにんまり~ ふにゃぁ~~
ムカムカァ~ ムギュウウウ~~~ バシッ ポトッ!
朝のチェックで、庭に出ると自然に笑みがこぼれ、ふにゃふにゃぁと、とろけそうな気持ちに~♪
萼を押し広げ、固い蕾を解こうとする愛しのバラたち❤

とろけそうな気持に時々水を差す小さな黒い影!
こらっ、バラゾウ、覚悟いたせ! プチン!
こらっ、アブラムシどもっ、年貢の納め時! ムギュウウウ~~~
叩いて、押して、潰して……ペットボトルの中にポトッ!
ムカムカァ~の怒りもペットボトルに一緒にポトッ! またとろけそうな気持ちに戻ります♪
あら、お久しぶりね、ディセントラさん♪

「ハートをたくさんぶら下げているの。私だって愛しいはずでしょ!
なのに、最近ちっとも見向いてくれないのね。」
不満たっぷりのディセントラ(タイツリソウ)に出逢いました。
最近デルフィニュームばかりに、目を奪われていたものね。

デルフィニュームが立ち上がり、その陰に隠れてしまったタイツリソウ。
思い起こせば、あなたのその不思議な形の内側が気になって、
解体してみたのが、解体珍書の始まりだったわね。(昨年の解体珍書の先駆け記事です。★)
今日もやりますか、 解体珍書 
今日、まな板に上がるのは、頭巾薔薇(頭巾茨)
ずきんばら(ずきんいばら)と読みたいでしょう! だけど、違うんだなぁ!
これでね、トキンバラ(トキンイバラ)と読むのです。
そしたら反響が大きかったの♪
なおりんさんから、もっと知りたい、ルポして~とお願いされました!
だから、トキンバラの解体珍書、やりますよ~!
トキンバラの原産地は中国南西部。1700年代の江戸時代に日本へ渡来したそうです。
意外にも古い歴史を持つのですねぇ。だけどあまり知られてない?

花が終わったら、ポタジェのこの場所に地植えにしようと、ここに置いてます。
この場所に、アーチを立てました。アーチに続くフェンスも立てる予定です。
下の方に見える細葉の水仙を 葉が黄色くなった堀上げて、
ここを蔓バラのコーナーにしようという計画進行中!
仕切り壁のあちら側は、ホワイトガーデン。アナベルと背中合わせです。
トキンバラは、地下茎を凄い勢いで伸ばして増殖するそうです。
地植えするときは、土中に仕切りを入れるなど……対策を考えた方がいいかしら?
とりあえず、蕾からの開花の様子を見てくださいね。

花びらが開くにしたがって花芯が見えてくるタイプと、カーネーションのように開いてくるタイプと。
何故でしょう?
緑を帯びた花びらは、開花が進むとだんだん白く

うなじの方からパシャ! 星形に開いた艶々の萼もなかなかチャーミング
花びらの裏側には、緑色を残して

一枚の複葉には、小葉が3枚のものと5枚のものが。
葉の形はバラに似ているけれど、何かしら雰囲気が違います。
そうなの。だってトキンバラはバラではないのだもの。
バラ科キイチゴ属。キイチゴの仲間なんですよ。
ブラックべリー ラズベリー
ボイセンベリー
ブラックベリーも ラズベリーも ボイセンベリーも みんなキイチゴの仲間です。
トキンバラの葉も似ているでしょう!
キイチゴの仲間は、花の後ぐんぐん伸びた新梢に、翌年の花を咲かせます。
トキンバラも花が咲いた枝は、秋になると 
葉が赤や黄色に美しく色づき、枯れてしまいます。(2013秋に撮影)
茎には、鋭い棘を隠し持っているので、ご用心!

さて、犠牲になる花を一輪取ってきました!
花びらが反り返り 
くしゅくしゅのドレスのような後ろ姿、バックシャンだなぁ♪

バラ、バラ、バラ・・・・・・茎と萼と花びらとに分けました。
花びらの枚数は約100枚! わぁ、いっぱいだぁ!

花びらを表側下)と裏側(上)に分けて並べると、色の出方に差が。
表側は付け根だけに緑色に色づき、あとは真っ白。
裏側は付け根から背筋にかけて緑色 

波打つ花びらは、外側ほど大きくきれいに開いて
花芯に近くなるほど小さく、二つに畳まれています。
お次はこの花芯。
トゲトゲツンツン、なんだかウニみたい。いやいや、イソギンチャクの触手かな?
調べてみると・・・・・・トキンバラにはおしべもめしべもなく,実がならないとあります。
キイチゴの仲間なのに、実がならないのですって。
トゲトゲツンツンは、確かにめしべのようにもおしべのようにも見えませんね。
それでは、これって何でしょう? 解せません!
真っ二つにして見ましょうか。

こんな風になってます。
実のなるラズベリーやブラックベリーの花も取ってきて、比べて見ないと違いは分からない?
残念ながら、うちの庭では、ラズベリーもブラックベリーもボイセンベリーもまだ咲いていません。
解せない気持ちでもう一度庭に出て、トキンバラを観察していたら・・・・・
おやおやぁ~~~~、一つだけこんな花がありました。
花芯の様子が違います!! ほら、ウニでもイソギンチャクでもな~い!

しべらしいものが見えるんですよ! しべの先には葯らしき茶色のものがついている。
おしべでしょうか???? 拡大してみましょうか!

おしべらしきものの他にも、先端が白いめしべのようなものが見えるんだけどなぁ~。
いくつか検索したけど、どのサイトにも「めしべもおしべもなく、実はならない。」とあったのよ!
これって、どう考えたらいいの? もしかして、これはカーネーション咲きした花なのでしょうか?
どなたか分かりますか?
昨年、花が終わった直後の見切り値で連れてきたトキンバラ。
今年がコテージでの初開花です。観察も十分ではありません。
スッキリしないままの なんだか中途半端な解体珍書になりました。
このままにはできませんね。
調査続行せよのミッションを残したまま、本日はこれまで。





















