1年近くも経って、「お見せする」という約束をやっと果たすことが出来ます。

「豚の饅頭(ソーブレッド)」の話を覚えていらっしゃるでしょうか?

覚えていらっしゃらない方、まだ読んでいない方、まず昨年の記事を読んでみてください。

 

2012 Oct.10「キッチンスワッグ」. の中に登場したお話です。







豚の饅頭」の正体は、これ。原種シクラメン・ヘデリフォリウム



 




紹介した時は既に花芽も上がっていて、 




開花を楽しみにしていたのですが・・・・・・・

残念なことに、これ以上に大きくはならず、ついに花を見ることはありませんでした。

「枯れてしまったのかな?」と、思いつつも、

饅頭はブヨブヨにもカラカラにも成らず、固く締まった状態を保っていたので、気長に1年間待ちました。

(本当は、直射日光と雨が当たらない涼しい場所(ベンチ下)に放置して、忘れ去ったのだけどさぁ・・・。)

放置した場所が良かったのですね。

(いや、置くときは良い場所を考えて、置いたぞ~~~)







先日、ふと気が付くと・・・・・・・・鉢に、ピンクの小さな蝶が止まっていたぁ~♪

                                           ・・・ように見えたぁ!


シクラメン・原種



なんと花が咲いているではありませんか! シクラメン・原種





どう見たって、シクラメンでしょ! 花の大きさは2~3cmと小さいですが・・・・・・。

でも、なんか変だな? と違和感を感じている人もいるでしょうか?

感じて当然なんです! 葉っぱがないの!

普通のシクラメンは、花に負けず劣らずの美しさを持つ葉がモジャモジャとあるのですよね。

ヘデリフォリウムにも、葉はあるのですよ。ただ、今はないだけ・・・・・・。

開花が終盤になった頃、展葉してくる・・・・・・・。

だから、花と葉を一緒に楽しむのは、無理なんです。






他にもね、ヘデリフォリウムは面白い習性を持っていますよ。



シクラメン・原種



花が咲き終わって、種が出来はじめると、

果実の部分からクルクルと花茎が、コイルのように巻き始めるのです。






シクラメン・原種 


コイルの部分の巻き巻きの数が多くなり、花茎が短くなってきましたよ。







シクラメン・原種 




クルクルと巻きながら、やがては、球根の花茎の付け根に完成したコイルが収まるの。

まるで、球根に吸い寄せられたようにね。




サクラソウ科のシクラメン(Cyclamen)の語源は、ギリシア語のキクロス(Kyklos)にあるそうです。

キクロスとは「旋回」とか「螺旋」という意味だそうですから、

原種シクラメンの花茎がクルクルと巻いて、コイルのようになる様から名付けられたのですね。

交配、改良を重ねた園芸種のシクラメンは、祖先のそんな面白い習性を

何処に置き忘れてきたのでしょう?

ちなみに、英語のCyclamenは、cycleとmenの複合語、

つまり、cycle=ひと回り、men=者たち、ひと回りする者たち、キクロスと同じ意味のようです。




もうひとつ驚いたことに、

ヘデリフォリウムはとても長生きで、150年も生きた記録があるそうです。

マイ・ヘデリフォリウムと生涯お付き合いできるかな?

(このヘデリフォリウムは、実は3つめ。2度失敗しているの。)

現在15cmたらずの饅頭が、何処まで巨大化するのでしょうね。楽しみだなぁ。

可愛がりすぎないで、春から夏の休眠期はベンチの下が一番のようですよ。

栽培のコツ「忘れ去ること」! 但し、半年間ね。





さて、昨年の記事を読み直していて、この記事には「番鳥」が絡んでいることに気づき、

その前の日の記事を読み直しました。
 2012 Oct.10  Welcome-Bancho caught Shiba~ju-san tricking




そして、思い出してしまった~~~~! 去年のhusへのいたずらを!

さてさて、今年もいたずらできるかな?

 咲いているかなぁ、どうかなぁ・・・・・・・見に行きましたよ!




咲いていました!




ジイソブ 




ほうらね、ジイソブこと、ツルニンジンです。

蕾もたくさんあって・・・・・・・しめしめ・・・・・。




ジイソブ   ジイソブ



今年も、やるぞぉ~~~~。 二番煎じで良いかな?


うまくかかってくれますように。 イヒヒヒヒ~。